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sambaなビートの「gigabeat G21」レビュー(2/3 ページ)

» 2004年04月07日 04時50分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 接続にはgigabeat本体へのネットワークドライバのインストールが必要で、付属CDからインストールを行うと、ドライブルートにgbnet.binというファイルがコピーされる。また、ネットワーク設定はgigabeat単体では行えず、PCとUSB接続したうえで、専用ソフトの「TOSHIBA Audio Application」内、「オプション設定」画面から行う。「通信」タブで「コンピュータ名」「ワークグループ」を入力し、接続に必要な「ユーザー名」「パスワード」を設定しておく。ワイヤレスネットワークを使用する場合は、別画面でアクセスポイントのSSIDやWEPの設定を行う。

画面 オプション設定の通信タブでネットワーク設定を行う。この設定はあらかじめUSB接続の状態で実行しておく
画面 ワイヤレスネットワーク設定では、SSIDを設定しておくほか、必要に応じてデータの暗号化、キーなども設定しておく

 あとは、ネットワークドライバをインストールしたgigabeatを、LAN接続した充電スタンドへ差し込むと、「オーディオ再生」「ネットワーク」のいずれのモードに入るかをたずねるダイアログが表示されるので、後者を選択すればいい。

photo gigabeat G21をLANアダプタを接続した充電スタンドにセットし、ネットワークモードに入ると、画面表示がこのように変わる

 gigabeatは「Samba Server」として稼動し、Windowsのワークグループ上に表示され、一般的な共有ボリュームとしてアクセス可能だ。この製品では従来モデルからOSにLinuxを採用していたが、今回も同様で、マニュアルの末尾にはLinux Kernel、busybox、samba、Linux-wlan、dhcpcd、そしてglibcのソフトウェアモジュールに関してGNUライセンス情報が記載されている。

 音楽ファイルの転送は、従来と同じく「TOSHIBA Audio Application」、あるいは「Windows Media Player9」+「Windows Media driver for gigabeat」で行う。ネットワーク接続時の運用も、TOSHIBA Audio ApplicationでUSB接続時と同じように扱える。TOSHIBA Audio Application上に「ネットワークドライブの割り当て/接続」というメニューがあり、そこからLAN上のgigabeatにドライブ名を割り当てればよい。いったん、割り当てを行っておけば、次にTOSHIBA Audio Applicationを起動した際にも、自動的にこのドライブへ接続し、gigabeatを認識してくれる。

画面 TOSHIBA Audio Application内の「ネットワークドライブの割り当て」画面

 TOSHIBA Audio Applicationは、エキスプローラライクなインタフェースが提供される音楽ファイル転送・管理用ソフトウェアだ。音楽ファイルの作成機能は持たず、あらかじめPCに取り込んだ音楽ファイルをgigabeatへと転送したり、曲情報の編集などを行える。

ネットワーク接続を選択する理由は?

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