登録されているコンピレーション(オムニバス)アルバムを一覧できるのだ。また、ここに集められた曲は、元々のア−ティスとのリストにもちゃんと残っている。上の図で言えば、aikoの歌った「セシルの週末」は、コンピレーションのリストに入っていると同時に、aikoにもちゃんと入っているのだ。
(4/29追記:上例のaikoはコンピレーションの他に自分のアルバムも登録されているアーティストだったので、このようになった。一方、自分のライブラリの中でコンピレ−ションにしか参加していないアーティストは「アーティスト」のリストに表示されなくなる。アニソンのアルバムなんか登録していると、一回限りのユニットの名前がリストに表示されてて、ちょっと煩わしかったのだけど、それがなくなったわけだ)
さて、QuickTime 6.5.1になって新しく追加されたのが、「Appleロスレス・エンコーダ」。いわゆる可逆圧縮のエンコーダだ。
MP3やAACは、元の音の情報をわずかに(分からないように)削っていくことで、高圧縮率を実現しているのだけど、ロスレスはそんなことはしない。圧縮して元に戻したら、完全に元に戻るはずである。そのかわり圧縮率はあまり高くない。簡単に実験してみたところ、音楽によって圧縮率はずいぶん変わる。
曲 | オリジナル | 圧縮後 | 圧縮率(%) |
---|---|---|---|
今日わずらい(一青窈) | 38568096 | 22514250 | 58.4 |
見えない光(矢井田瞳) | 47054112 | 35372798 | 75.2 |
Chopin Prelude Op.28-24(Pogorelich) | 27491952 | 11500179 | 41.8 |
これだけで結論づけるのは早計だけど、激しい曲の方が圧縮しにくいっていう傾向はあるようだ。また、これで得られるファイルの拡張子は「.m4a」。
QuickTime 6.5.1は、AACの音質も向上しているそうだ。これも、短い時間で試してだけなのだけど、ビットレート128kbpsで聞き比べたとき、新しい方が深みがある(音の情報量が多い)ような気がする(*3)。
また、Windows版では、WMAのファイルを「読み込める」ようになった。ただし、WMAのままで登録されるのではなく、(デフォルトでは)AACに変換して登録される。
新機能として追加されたのが「プリント」。ライブラリやプレイリストをもとにCDジャケットを印刷するというものだ。単にテキストだけのものから、曲に埋め込まれたアートワークを使ってコラージュする「モザイク」まで、テーマもいくつかある。切り抜き用のトンボもちゃんと飛んでいる。
以上、あまりいじり込んでいないので、表面をなぞっただけなのだけど、簡単に紹介。連休中にいろいろ試してみることにしよう。
*3 シャッフルを使ってどっちがどっちか自分でわからないようにして、ヘッドフォンで聞き比べてみた。
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