特に奥行きは57V型でもわずか413ミリと、ブラウン管TVで20型クラス並みの厚さしかない。重さもブラウン管TVの30型前後とほぼ同等。つまり、29型ブラウン管TVをコーナー設置しているリビングルームなら、LIVINGSTATIONの57V型が余裕で置けるのだ。また、薄型をアピールするプラズマTVと比べても、TVスタンドやTV台を含めた実質の設置面積ではほとんど同じになる点にも注目したい。
「ハイビジョン映像の最適視聴距離は、画面の高さの3倍といわれている。つまり、57V型でも画面から約2.1メートル(画面高さ710ミリ×3)、47V型なら約1.8メートル(同585ミリ×3)がハイビジョン視聴のベストポジション。8畳間のリビングなら設置に十分のスペースが確保できる」(同社)
また、50インチ以上のプラズマTVは消費電力も400〜600ワット前後と電熱器並みになるが、LIVINGSTATIONはTV視聴時の消費電力が約180ワット(プリンタ動作+映像表示時は約280ワット)と、プラズマTV(50V型)の半分以下で液晶TV(37V型)と同等の低消費電力設計になっている。「昨今叫ばれているCO2削減にも貢献。地球環境にも優しいエコロジーなTV」(同社)
イメージング分野で長年のノウハウ蓄積がある同社は、TVにもフォト・オンデマンド機能を搭載。本体前面下部に熱昇華方式プリンタと4種類のメモリーカードスロット(SDメモリーカード/メモリースティック/コンパクトフラッシュ/スマートメディア)を装備。デジカメなどで撮影したメモリカード内の画像やTV映像を印刷できるようにした。
スロットにメモリーカードを挿入すると、カード内の画像データをインデックスとして一覧表示。選択した画像のプリントアウト/加工修正/スライドショー形式での閲覧などができるほか、別売りオプションのCD-R/RWドライブを使ってPCレスでデジカメ画像の保存も行える。
映像キャプチャーは、リモコンの画面フリーズボタンを押すと3画面分の映像シーンが取り込まれ、その中からベストショットを選択して印刷できる。印刷解像度は300dpiで、用紙は最大でハガキサイズ(100×150ミリ)まで印刷可能。
映像入力端子はビデオ3系統(Sビデオ×3)、コンポーネント3系統(D4端子×2、コンポジット×1)のほか、DVI-HDTV端子(背面)やアナログRGB端子(前面)も装備。PCの大型ディスプレイとして、ウェブ閲覧やプレゼンテーションなどにも利用可能だ。
先行発売した北米では店頭販売を行っているが、日本ではプリンタやフロントプロジェクターなど従来製品のようにエプソン販売を通じての販売ではなく、PC直販のエプソンダイレクトを使ったダイレクト販売方式のみに限定。北米価格(57V型が3999ドル、47V型3499ドル)よりもやや高めに価格設定し、配送/設置/配線/梱包箱処理といったサービスまで含めたカタチでユーザーに提供する。
また、サポートは専門スタッフによる電話対応のほか、故障の際はサービスマンが設置場所まで出向く1年間無償出張修理を実施。保障期間終了後も有償で出張修理を行う。
「メーカーが直接に納品/設置/アフターサービスまで一貫して実施することで、全国均一なサービスレベルを維持できるほか、ユーザーの声を商品に素早くフィードバックできる仕組みも構築できる」(同社)
LIVINGSTATIONの主な仕様は以下の通り。
型番 | ELS-57P1 | ELS-47P1 |
---|---|---|
画面サイズ | 57V型 | 47V型 |
表示デバイス | 0.7型高温ポリシリコンTFTワイド液晶×3枚 | |
画素数 | 1280×720ピクセル | |
方式 | 3LCD方式(HTPS-液晶3板式) | |
コントラスト比 | 800対1 | |
映像入力端子 | Sビデオ×3/D4×2/コンポジット×1/DVI-HDTV×1/アナログRGB×1 | |
メモリーカードスロット | SDメモリーカード/メモリースティック/コンパクトフラッシュ/スマートメディア | |
消費電力 | 約180ワット(プリンタ動作+映像表示時は約280ワット) | |
サイズ | 1382×1004×413ミリ | 1161×879×377ミリ |
重さ | 56キロ | 47キロ |
直販価格 | 56万円 | 46万円 |
受注開始日 | 5月31日 | |
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