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N+I 2004開幕! VoIPやビデオフォンは実用段階にNetworld+Interop 2004 Tokyo

» 2004年06月30日 21時43分 公開
[記事提供:RBB TODAY]
RBB Today

 千葉県の幕張メッセで、ネットワーク機器・技術の展示会「Networld+Interop 2004 Tokyo」が開幕した。コア向けのルータやスイッチは例年どおり威容を誇っているが、今年はSSL VPNに関する製品展示が目立った印象だ。

 SSL VPNについては、セキュリティ関連の製品・ソリューションをまとめた「Security ShowCase」に専門コーナーが設置され、出展各社によるさまざまな提案がなされていた。

 たとえば富士ゼロックスは、ノーテルネットワークスの「VPN Gateway 3050」に、ソニーの指紋認証ユニット「PUPY」を組み合わせて、指紋認識部に指を触れるだけでSSL VPNへの接続が完了するというデモを展示。万一鍵を格納したPUPYを紛失した場合でも、指紋が合致しないと接続ができないため安全性を高められる。

 また、SSL VPNとワンタイムパスワード、リバースプロキシを一体化した横河電機の「SecureTicket」は、使いやすいSSL VPNソリューションで、USBメモリなどの外部記憶装置に毎回“次に使用するパスワード”を書き込んでいく方式。特別なICカードなどを使用しないため、運用しやすい。シングルサインオン機能も備えているほか、サードパーティの認証システムにも対応可能で、ブースでは手書きサイン認証の「サイバーサイン」との連動をデモしていた。

 すっかり定着したVoIPやビデオフォンについては、各社がソリューションを展示。今後は、コストメリットだけでなく、VoIPやビデオフォンによって電話の使い方そのものが変わるのだということを利用者にどれだけ伝えられるかの勝負となりそうだ。

 「NETWORLD+INTEROP 2004 TOKYO」は、6月30日から7月2日まで幕張メッセで開催される。

Security ShowCaseの富士ゼロックス展示。右のPCに指紋認証ユニット付きUSBメモリが接続されている。左のThinkPadの下にあるのがVPN Gateway 3050だ(クリックで拡大表示)

指紋認証ユニット付きUSBメモリ「PUPY」のアップ。指紋認識は一瞬で完了する(クリックで拡大表示)

Security ShowCase、横河電機の展示。ある時点のUSBメモリの内容(パスワード)をこっそりコピーできたとしても、ワンタイムパスワードなので影響は局限的(クリックで拡大表示)

NTT東日本の展示から、IPテレビ電話端末。操作系などについて寄せられた意見を反映したものとなり、正式リリースは来月の予定(クリックで拡大表示)

ノーテルネットワークスはビデオフォン、VoIPの統合ソリューションを展示(クリックで拡大表示)

ノーテルのブースには先日発表されたマルチサービスエッジMPE9500の実機展示も(クリックで拡大表示)

ブロードバンドではないが面白かった製品。“PC2GETHER”は1台のPCを最大5人で使うソフトで、複数のビデオカードを装着、USBで人数分のキーボードとマウスをつなぐ(発売元:carla)。