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新時代のスタンダードになるか?――“新MD”「Hi-MD」を試すレビュー(2/4 ページ)

» 2004年07月07日 17時50分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 一つは単純にCD→MDへのコピーを行う「MD Simple Burner」を利用する方法で、もう一つは同社製品ではおなじみのHDDジュークボックスソフト「SonicStage Ver2.1」を利用する方法だ。

  MD Simple Burnerは既存のNet MD製品に添付もされているシンプルにCD→MDへのコピーのみを行うソフト。HDDへの録音は行わないので、MDのみで音楽ライブラリーを作っている場合にはかえって好都合かもしれない。

photo MD Simple Burnerのメイン画面
photo タスクトレイに常駐させることもできる(赤いアイコンがMD Simple Burner)

 操作も非常に容易で、本製品を接続したPCに音楽CDをセットすると自動的に転送の準備が整う。CDのタイトルや曲名はGracenoteのCDDBサービスを利用する自動入力が利用可能だ。

 SonicStage Ver2.1を利用するといったんは曲をHDDへ録音することになるので、PCを母艦にしてMZ-NH1を利用する場合にはこちらの方がなにかと便利。SonicStage Ver2.1は音楽ダウンロードサイト「Mora」とも連動しており、インターネットでダウンロード購入した曲をMZ-NH1へ転送して楽しむこともできる。

photo 「SonicStage Ver2.1」。
photo SonicStage Ver2.1を利用してCD→MDへのコピーを行う場合には、いったんHDDへ録音することになる

 SonicStage Ver2.1やMD Simple Burnerなど、PCを介して録音する場合には、ATRAC3 66/105/132kbpsとATRAC3plus 48/64/256kbps、PCM(1.4Mbps)と全7種類の録音形式が選択できるが、Hi-MD対応機で直接CDを録音する場合には、PCMおよびATRAC3plus 64/256kbpsのみの対応となる。

photo SonicStage Ver2.1上でのMDへの転送設定

 SonicStage Ver2.1からMZ-NH1の操作を行うことも可能だが、Hi-MD形式にフォーマットされた音楽はMZ-NH1からではなくPC側から再生され、NetMD形式にフォーマットした場合には、MZ-NH1側から再生される。

photo SonicStage Ver2.1から、MZ-NH1を操作したときに現れるダイヤログ。Hi-MD形式のディスク(上)を再生するとPCから、NetMD形式のディスクを再生するとMZ-NH1から音楽が再生される

 なお、既存のMD機器でCDから録音した楽曲をSonicStage Ver2.1のライブラリに吸い上げることはできない。外部機器との書き出し・読み出しができるのは、あくまでもSonicStage Ver2.1を利用して録音した楽曲と言うことになる(曲名変更など編集は可能)。

 著作権保護を考えると致し方ないかとも思うが、既に録音された何十枚というMDのライブラリーをHi-MD形式にしてMZ-NH1+SonicStage Ver2.1で管理するという使い方ができないのは少々残念だ。

photo 筆者宅のMDコンポでCDからのダビングを行ったMDをSonicStage Ver2.1で編集。HDDへの転送はできない。
photo HDDへ転送しようとするとこのようなダイヤログが出る

リモコンは新開発の大型液晶搭載タイプ

 ここでMZ-NH1本体の作りを見てみよう。

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