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出張を快適にするための悪あがき(2/3 ページ)

» 2004年08月16日 13時31分 公開
[小寺信良,ITmedia]

 みんなそれぞれ独自の論理があり、ある人はソニーの「MDR-EX70SL」(現在は71SL)で十分といい、またある人はBOSEの「QuietComfort2」が手放せないという。

密閉型インナーイヤーレシーバー「MDR-EX70SL」
BOSEのノイズキャンセリング機能付き密閉アクティブ型ヘッドフォン「QuietComfort2」。価格は4万1790円(税込み)

 筆者も遮音ヘッドホンに関してはいろいろなものを買って試してみたが、個人的に一番遮音性が高かったのは、ソニーが出していたノイズキャンセリングヘッドホン「MDR-NC10」だと思っている。

筆者が気に入って使い続けてたインナーイヤー型の「MDR-NC10」(再掲)

 ただこのモデルはイヤーピースがかなりキツキツで、長時間の使用は辛いものがあった。残念ながら今は製造されておらず、後継モデルの「MDR-NC11」に取って代わられた。NC11はイヤーピースが小型化され、フィット感は良くなったが、遮音性はNC10に劣る。

「MDR-NC10」の後継機種、「MDR-NC11」。小型化されフィット感は増したが、遮音性では前機種に劣る(再掲)

 今年初めに、米国でKOSSのノイズキャンセリングヘッドホン「QZ50」を購入した。単4電池駆動で電気的な遮音機構が設けられているが、これがまた「効かない」「フィット感悪い」「音ショボイ」という、致命的三拍子がそろった拷問性の高いアイテムであった。てかよく見るとハウジングが隙間だらけで、これでは遮音などされるわけがない。日本には入っていないモデルなので、KOSSマニアとして、「これはコレクターズアイテムなんだ」と納得していたが、最近ヨドバシカメラのレジ奥の棚で見かけて、がっつりヘコんだ。

 電気的な遮音の仕掛けはないが、いわゆる耳栓スタイルのイヤホンもいろいろ試した。SHUREの「E2c」は、同社シリーズの中で価格と性能のバランスを考えると、もっともお勧めできる品だ。特にフォームイヤパッドを使用すれば、遮音性はかなり高い。ただこの製品はケーブルが断線しやすいので、購入する場合は、保証書をキッチリキープしておくべきだろう。

SHUREの「E2c」。重量は33グラム

 筆者のE2cは、渡米中の飛行機の中でアレヨアレヨという間に断線してしまい、使い物にならなくなってしまった。さすがのIT戦士たちも、機内にハンダゴテまでは携帯していようはずもない。ていうか、絶対怒られますからソレ。

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