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“第3の大画面”リアプロTV、A&Vフェスタに集うA&Vフェスタ 2004(2/2 ページ)

» 2004年09月22日 22時37分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 三洋電機の向かい側にブースを開いていたのが、国内でいち早くリアプロTVを投入したセイコーエプソン。会場では先日値下げされたLIVINGSTATIONシリーズ2機種とともに、今年4月のEDEX 2004でも登場した1080p(1920×1080ピクセル)フルハイビジョン対応の63.7型リアプロTVを紹介していた。

photo LIVINGSTATIONシリーズ(左奥/中央奥)と、フルHD対応リアプロTV(右)

 「一般家庭の室内での利用シーンを想定して、暗幕などは使わずに展示した。このような明るい状況下でも美しくキレのある映像に来場者はみな驚いている」(同社)

 長年開発が続けてられている液晶方式は、コストパフォーマンスの高いリアプロTVを作るのに適している。そして高精細なフルHDパネルによって、さらなる大画面化もしくはコストダウンが図れるようになる。三洋電機とともに液晶リアプロTVで大画面テレビの新市場を築き上げていって欲しいものだ。

次世代デバイスも続々

 同じくフルハイビジョン対応をアピールしていたのが、ソニーが先日発表した70型グランドベガ。LCOSベースの次世代デバイス「SXRD」を搭載した期待のリアプロTVは、先日開催されたディーラー向け展示会でお披露目されたが、一般ユーザーがその映像を見ることができるのは今回が初となる。

photo 暗幕の中でシアタースタイルで紹介されたSXRD搭載70型グランドベガ

 フルHD&70インチの迫力ある大画面に、来場者からは「国内販売はいつなのか?」といった声が上がっていた。米国では約1万ドルで来年初頭に発売されるが、日本市場の投入はいまのところ未定という。

 同じくLOCSベースの次世代デバイス「D-ILA」を搭載しながら、すでに量産化を確立して米国で販売されているのが日本ビクターのD-ILAリアプロTV。同社ブースのメインステージでは、参考出展のハイビジョン対応D-ILAリアプロTVと同社ウッドコーンスピーカーを組み合わせて大画面&高画質&高音質システムで「ライフスタイルAV」の提案を行っていた。

photo ビクターが参考出展したハイビジョン対応D-ILAリアプロTV。縦型ウッドコーンスピーカーを組み合わせて「ライフスタイルAV」を提案

 「プラズマテレビと見間違える人も多かったが、会場の照明下でも高コントラスト比の美しい映像が表現されているのを見て、ぜひ国内で売って欲しいという声が数多く寄せられた。ただ、米国分だけでも生産が追いつかない状況で、国内投入時期を現時点で明確に示すのは難しい。だがユーザーの期待には応えたいと思っている」(同社)

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