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世界最速5.5ms! 地デジ対応の32Vおよび23V型「FORIS.TV」が発表(1/2 ページ)

» 2004年09月30日 20時50分 公開
[大出裕之,ITmedia]

待っていた地デジ対応FORIS.TVがとうとう発売

 ナナオは、デジタルチューナー搭載(地上デジタル、BSデジタル、110度CSに対応。レシーバーボックス分離型)のカラー液晶テレビFORIS.TVの2モデルを2004年10月29日より発売すると発表した。同社のショッピングサイト、EIZOダイレクトを中心に販売される。

 2004年の3月15日より発売が開始されたFORIS.TVの第一弾「SC23XA1」の発表時より期待の高かった地デジ対応モデルが、ようやく発売となった。第2弾の2モデルでは応答速度の速い新しい液晶パネルなどを採用したほか、ナナオお得意のチューニングにもさらに力をいれ、またしても通常のテレビメーカーのテレビとは一線を画す仕上がりとなっている。

上段右が「VT23XD1」。中段は「VT32XD1」のカラーバリエーション。下段は「SC23XA1」の新色を含んだラインアップ
「VT32XD1」のスピーカーエンクロージャー。「SC23XA1」のデザイン特徴を受け継いでいる
ロゴとパンチングメタルの仕上がり

 輝度600カンデラ/平方メートルのIPS液晶パネルを採用した「VT32XD1」は、ナチュラルオーバードライブ回路搭載によりパネル応答速度を向上させ、さらに黒挿入技術により動画表示性能を高めた32V型モデル。最終的に12msの応答性能を実現した。サウンドシステムとしては2Wayバスレフ(10cm+5cm)スピーカーを2基(18W×18W)搭載しており、2.65リットルのエンクロージャーを採用している。

 世界で初めてOCB液晶パネル(輝度450カンデラ/平方メートル)を採用した「VT23XD1」は、黒挿入技術などにより動画表示性能を世界最速の5.5msを実現させた、23V型のモデル。サウンドシステムとしてはフルレンジバスレフ(8cm)スピーカーを2基(12W×12W)搭載しており、エンクロージャーは1.50リットルとなっている。

 両モデルとも表示画素数は1280×768ピクセルで、視野角は水平170度、垂直170度となっている。ゴーストリダクション、3次元Y/C分離、カラー調整、ガンマ調整、色温度設定、プログレッシブHD変換、高解像度リニアサンプリング、入力信号適応型フィルタ、応答速度改善回路、音質改善回路、サラウンド回路、などの各種の機能を豊富に搭載している。

 入力端子としては、BS/110度CSデジタルアンテナ端子×1、地上デジタル/アナログアンテナ端子×1、D4端子×2、コンポーネント×1、S端子×2、コンポジット×2、RGB×1、メディアカードスロット(SD、MMC、MS対応)×1。コンポーネント入力(金メッキ)とRGB入力には独立した専用回路を採用した。

 出力端子としては、コンポジット×1、S端子×1、光デジタル(角型ジャック)×1、ヘッドフォン×1。

 さらに、iLINK(S400)×2、LAN(地デジ対応の10/100BASE-T)×1、モデム端子×1、B-CASカードスロット×1を装備している。

カスタマーリレーション推進部・部長の山口省一氏

 カスタマーリレーション推進部・部長の山口省一氏は「2月の第一弾発表の際にもっとも要望のあった地デジ対応と大画面化に取り組み、新製品で実現できた。量販は考えておらず、Webのダイレクト販売を中心に引き続き販売をしていきたい」と述べた。

ナナオ流「ナチュラルで忠実な映像」のための技術追究

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