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TW500に迫るコントラスト感と色バランス――プロジェクター「TW200H」レビュー:劇場がある暮らし――Theater Style(2/4 ページ)

» 2004年10月08日 16時37分 公開
[本田雅一,ITmedia]

 エプソンシネマフィルタが適用されるのは、sRGB、ナチュラル、シアターの3モード。sRGBはその名の通りsRGB特性をシミュレートしたもので、入力信号に対して素直な色特性となる。ナチュラルは一般的なビデオソースを遮光した環境で視聴するのに適したモード。シアターはナチュラルと同傾向ながら、よりシャドウ部を沈めたトーンカーブに調整されたモードである。

photo 【風景】sRGBモード。sRGB特性をシミュレートしたもので、入力信号に対して素直な色特性。(元画像はこちらをクリック)
photo 【人物】sRGBモード。(元画像はこちらをクリック)
photo 【クルマ】sRGBモード。(元画像はこちらをクリック)
photo 【風景】ナチュラルモード。シネマフィルタの入ったモードは、sRGBが信号に忠実な基準色といった趣だが、そのままではかなり地味だ。これを不自然ではない程度に肌色や海、空、森などの自然色を補正したモードがナチュラル。感覚的に自発光型のディスプレイに雰囲気が近いのはナチュラルの方。デジタルカメラ写真のスライドショーを楽しむなら、このモードが良い。(元画像はこちらをクリック)
photo 【人物】ナチュラルモード。(元画像はこちらをクリック)
photo 【クルマ】ナチュラルモード。(元画像はこちらをクリック)
photo 【風景】シアターモード。基礎の部分はナチュラルやsRGBと似ているが、より肌色、赤、空、緑などの彩度・濃度が高く出る。あくまで比較の問題で、AE700のシネマ1モードよりはあっさりはしている。嫌みの少ない万人向けの映画用プリセットだ。。(元画像はこちらをクリック)
photo 【人物】シアターモード。(元画像はこちらをクリック)
photo 【クルマ】シアターモード。(元画像はこちらをクリック)

 このように、明るい場所での視聴から、遮光された空間での整った色調のモードまで、幅広い場面での利用に適応できる懐の広さが本機の魅力。その上、設置性が非常もよく、上下2.5画面分、左右2画面分のレンズシフトが可能だ。ズームが1.5倍とやや倍率が低め(100インチ投影で3〜4.5メートル)だが、設置性は非常に高いといえる。

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