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安心を「作る」――ホームセキュリティのコアパーツ「モニコンステーション」レビュー(2/3 ページ)

» 2004年11月12日 12時54分 公開
[大塚実,ITmedia]

いるふり防犯

  • 外出先から、負荷端子に接続した機器のON/OFF制御ができる。照明機器を接続しておけば、留守中でも在宅を装う「いるふり防犯」が可能。一人暮らしの女性などは、予め室内を明るくしてから帰宅することで、同居人がいるように見せかけることができる。

外出先から家電を操作

  • 外出先から、エアコンなどのHA端子付き製品を制御できる。帰宅時にちょうど快適な室温になっているようにエアコンをONしたり、ペットが室内にいてちゃんとエアコンが動作しているかどうか確認する場合などに有効だ。

施錠確認

  • HA端子付きの電気錠の制御/状態確認ができる。ただしセキュリティ上、外部からは施錠のみ可能で、解錠はできない。外出時に、ふと鍵を掛けてきたかどうか自信がなくなる、というのは良くあること。筆者は歩き出してから25メートルくらいまでなら戻って確認するが、もっと心配性な人には心強い機能だ。

室内の異常を外出先でもキャッチ

  • 接続したセンサーが反応した時に、事前に設定しておいたメールアドレスに対し、警告メッセージを送信する。メールアドレスは10件まで登録可能で、どのカメラ・センサーが反応した時に、どのアドレスに送るのか、といった条件を指定できる。センサーとしては、人感、ガス、煙、炎などの各種センサーを設置できる。

不在時の様子もカメラで確認

  • ネットワークカメラを用意すれば、外部からその画像をリアルタイムで見ることができる。ベランダ側の窓に設置して侵入防止用にしたり、リビングの壁際に置いて留守中のペットの様子を確認したり。ネットワークカメラは、最大5台まで管理することができるようになっている。
photo 事前に設定しておくと、このようにセンサー反応時にメールが届くようになる。タイトル・本文はカスタマイズ可能

機器の設置――センサーは何でも作り放題

 センサーは、a接点(通常時は解放で、感知時のみ短絡)、またはb接点(通常時は短絡で、感知時のみ解放)の端子を持つものなら何でも使用できる。こう書くと少しややこしいが、要は、モニコンのセンサー入力端子にリード線を入れ、その両端を接触させた時にセンサー反応状態になる、ということ(a接点の場合)。市販品でもいいが、どうせなら安く済ませたいので、今回は秋葉原などで売っているキットを利用することにした。

photo 筆者は昔からセンサー好きで、こういったキットやパーツをよく買う。しかし社会人になって時間がなくなってくると、買いっ放しで作ってないキットも多くなり、現状でも手元にガイガーカウンターキットや、飲酒チェッカー、焦電型赤外線センサー、ドップラー動体検知キットなどが残っている。今回は放射線や酔っぱらいを検出しても仕方ないと思われるので、人体の検知に使える焦電型赤外線センサーキットを使用
photo ここまでの製作時間はおよそ2〜3時間といったところ。こういったタイプのキットは出力側にリレーが用意されていることが多く、これをそのままモニコンのセンサー入力端子に繋げればいいので楽だ。リレーが無いようなキットの場合でも、LEDなりブザーなりで出力するようになっているハズなので、その出力部を改造してリレーを追加することはそれほど難しくはないだろう

 ネットワークカメラには、松下電器の「BB-HCM311」を使用した。パン・チルトにも対応する高機能モデルで、センサー入力端子も装備しており、センサー反応時に画像を撮影し、FTPやメールで送るよう設定することもできる。モニコンはFTPサーバー機能も装備しているので、ID・パスワードを両製品で共通に設定しておけば、ネットワークカメラで撮影した画像を、モニコン内のフラッシュメモリにアップロードすることも可能だ。

photo モニコンに対応するネットワークカメラを設置。ちなみにこのBB-HCM311は、最大解像度は640×480で、パンは左右60度、チルトは上下20〜-45度まで可能となっている

機器を外部からコントロールしてみる

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