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スピーカー6個内蔵した“直球仕様”――格安5.1chヘッドフォンを試してみたレビュー:サラウンドヘッドフォン特集〜番外編(2/3 ページ)

» 2004年11月22日 17時27分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 接続には、AV機器側に各チャンネルごと出力端子を持った5.1chアナログ出力端子(RCA端子)が必要となる。サラウンド出力で一般的な光/同軸デジタル出力に対応しているとありがたいのだが、何しろ4000円弱なので贅沢はいえない。価格が安いと、たいていのことは許容できる懐の深さをユーザー側に与えてくれるのだ。

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 手のひらサイズのアンプ部には、ヘッドフォンをつなぐ丸型の専用端子が2基搭載されている。つまり、2台買えばペアで同じコンテンツを楽しめるのだ。ただし増設用のヘッドフォン単体販売はされていないので、アンプが1台無駄になるのは少々残念。だが、何しろ4000円弱なのだから……(こればっかり)。

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 アンプの背面にはサブウーファー/センター、リア(サラウンド)のL/R、フロントのL/Rをそれぞれφ3.5mmステレオミニプラグにしたインタフェースを用意。付属の変換ケーブルを介して、DVDプレーヤーなどのアナログマルチチャンネル端子と接続する。各チャンネルをそのままスルーする5.1chアナログ出力端子も用意されているので、DVDプレーヤーとAVアンプ/スピーカーとの中間に割り込ませて使うこともできるので便利だ。

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 ヘッドフォンには片側ずつに3個のスピーカーが内蔵されているという。フロントとリア(サラウンド)のスピーカーが左右各2個ずつ入っているのは想像できる。だが、センターとサブウーファーを左右にそれぞれ振り分けると、出演者の声は左耳からしか聞こえず、右耳からは重低音ばかりということになるのではと当初余計な心配をしたのだが、実際に聴いてみるとちゃんと左右均等に聴こえる。どうやらセンターとサブウーファーのサウンドはミックスされて左右1個ずつのスピーカーに配信されているようだ。

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 このヘッドフォンにはインカムタイプのマイクも用意されている。ホームシアターを楽しむ上では必要ないが、PCでサラウンドシステムを構築しているユーザー向けに「せっかくだからボイスチャットやインターネット電話にも使ってね」という配慮なのだろう。

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 インカムマイクや多数用意されている変換ケーブルのせいで、なんかものすごく複雑な機器のように見えてしまうのが残念なところ。AVアクセサリーとして広く一般ユーザーに受け入れられるためには、もっとシンプルな仕様にしたほうがいいだろう。

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