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長時間駆動重視のユーザーに最適の1台――「Zen Micro」レビュー(2/3 ページ)

» 2004年11月24日 15時22分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 操作は液晶下部のタッチパッドで行う。タッチパッドは曲操作、音量調整および選択/決定、戻る(メインメニュー呼び出し)/プロパティという三つのエリアに分割されており、目的のアクションを直感的に操作できる。

photo 曲の操作は上部、音量は中央、システムは下部にまとめられていて分かりやすい

 タッチパッドの操作感はなかなか良好。触れた際の感度も「低」「中」「高」と3段階に調整できる。iPod Miniや第4世代iPodのクリックホイールと比較すると、デフォルトの設定(「中」)はやや感度が高すぎるように感じる。感度を「低」に変更するか、指の腹でいったん触れてから動かす感じを意識すればスムーズに操作できる。

photo メインメニュー画面

 秀逸だと感じたのは右下のプロパティボタンだ。曲の再生中にボタンを押せば「シーク」「ブックマーク保存」「詳細情報」「アーティスト検索」「プレイリスト保存」「再生モード切替」など再生中に行いたいアクションのほとんどを呼び出すことができる。

photo 再生中に呼び出せるメニュー

 プロパティボタンから呼び出せるメニューは現在画面に表示されている項目によって変化し、メインメニュー画面を表示しているならば「メニュー並び替え」や「メニュー設定」、FMラジオチューナー画面を表示しているならば「ラジオ録音」「プリセット保存」「オートスキャン」といった項目が呼び出される。

photo FMラジオチューナー画面から呼び出せるメニュー

 上部に設けられている操作ロックスイッチも便利だ。このサイズならば、パンツのポケットにでも気軽に入れておけるが、操作系にタッチパッドを採用しているため、何かに触れてしまうだけも予期せぬ動きをしてしまう可能性がある。その点、ロック機能がメニュー項目をたどったり、ボタン長押しなどではなく、スイッチとして用意されており、素早くロックできることは評価したい。

 同梱されるヘッドフォンはZen Portable Media CenterやMuVoシリーズに添付されているグレーのものではなく、ホワイトを基調としたもの付属している。

photo 同梱されるヘッドフォン。本体と同じくホワイトを基調にしており、マッチングもなかなか

 インナーイヤーがやや大きいという点は相変わらずだが、グレーのヘッドフォンを試用した際に感じた中低域の弱さは解消されているように感じる。ただ、同時に、ボーカルメインの曲を聴くと中域がくぐもるような感じも受ける。

 例によって、筆者が普段使っているソニーの「MDR-EX71SL」を交換してみると、くぐもり感が解消されてヌケの良いサウンドを楽しめた。プリセットが8個用意されているイコライザーを利用することでもかなり印象が変わるのだが、98dBという高S/N比を誇るだけに、お気に入りのヘッドフォンがあるならば利用してみることをお勧めする。

マスストレージクラスにも対応――ただし、事前設定が必要

 PCとの接続インタフェースにはUSBを利用し、添付の「Creative MediaSource」を使って音楽CDからのリッピングや転送、CD作成などが行える(Windows Media Player10からの転送も可能)。

photo CDリッピングから転送まで行える「Creative MediaSource」

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