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自然なシアター重低音を3万円台で――オンキヨー「BASE-V10X」レビュー:5.1chサラウンドシステム特集(2/3 ページ)

» 2004年12月08日 00時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 コントロールアンプユニットは、FM/AMチューナーも内蔵するが、パワーアンプがないおかげで、155(幅)×94(高さ)×287(奥行き)ミリとコンパクトに収まっている。また、オプションで用意されているDVDプレーヤー(DV-S155X)をはじめ、カセットデッキ(K-501A)、MDデッキ(MD-101A)、CDレコーダー(CDR-201A)も、すべて幅155ミリで統一されている。

photo コンパクトなコントロールアンプ。音量調整や入力機器切替、サラウンドモード選択などのほか、ワンタッチでサブウーファーのレベルも調整できる(もちろん、リモコンでも可)。また、リモコンはMDデッキなど、オプション機器の操作も可能なほか、主要各社のテレビにも対応する

 背面の音声入力は「DVD/CD」「CDR/TAPE/TV/VIDEO」「LINE/GAME」と表記された光デジタル(角型)が3基。さらに、「DVD/CD」「CDR/TAPE/TV/VIDEO」「MD」のアナログ音声入力が3基ある。「CDR/TAPE/TV/VIDEO」と「MD」には、デノン「DHT-M330」と同様に出力端子も装備している。また、「DVD/CD」のアナログ音声入力は通常の2chだけでなく、サラウンド/センター/サブウーファー込みのマルチチャンネル入力にも対応しているのが特徴だ。

 ただし、この製品では標準でドルビーデジタル/DTS/MPEG-2 AACと、ひととおりのデジタルサラウンド信号のデコードが可能。よって、マルチチャンネル入力に頼る必要はあまりないといえるが、DVDオーディオ/スーパーオーディオCDプレーヤーのマルチチャンネル音声を入れたい場合には役に立つ。

photo 全チャンネルのプリアウト、3基の光デジタル音声入力(角型)のほか、アナログ音声入出力、FM/AMアンテナなど、コントロールアンプの背面には端子がぎっしりと並んでいる。また、DVD/CDのアナログ音声入力はマルチチャンネル対応で、DVDオーディオ/スーパーオーディオCDのユーザーにはありがたい配慮だろう

 設定はリモコンの「DISTANCE」を押せばフロント/センター/リアの距離設定、「TEST TONE」あるいは「CH SEL」でフロント左右/センター/リア左右/サブウーファーの音量調整を行える。距離設定では「FRT=×.×m」(フロント)などと表示されるので、カーソルの上下を押して、30センチ単位で30センチから9メートルまで変更可能。「ENTER」を押せば、「CNT」(センター)、「SUR」(サラウンド、つまり、リア)と切り替わっていく。

 各チャンネルの音量調整は、「TEST TONE」で自動的に切り替わっていくチャンネルに合わせて、あるいは「CH SEL」でチャンネルを切り替えて、カーソル上下で−12〜+12の範囲(サブウーファーのみ−30〜+12)で設定していく。

 さらに、この製品ではタイマーによるオン/オフや、FM/AMの録音予約(オプションのMDデッキなど、RI端子で連携可能な製品のみ)にも対応するので、内蔵クロックの設定もしておく(カレンダー機能はないので、時刻と曜日のみ)。

 2chソースの場合、サラウンドモードはフロントとサブウーファーのみでダイレクト出力する「STEREO」以外に、MOVIE/MUSICの2モードの「ドルビープロロジックII」、さらに、DSPサラウンドとして「HALL」「LIVE」「STUDIO」「ALLCH ST」(5chステレオ)「FULL MONO」(5chモノラル)が用意されている。

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