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デジタルコードレス最安機の実力は?――松下サラウンドヘッドフォンレビュー:コードレスサラウンドヘッドフォン特集(3/3 ページ)

» 2004年12月15日 18時55分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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photo トランスミッター部背面

 サラウンドはドルビーデジタル/ドルビープロロジックII/DTSの各種デコードに対応するほか、デジタル放送のMPEG-2 AACもサポートしており、地上/BSデジタルの5.1chサラウンド放送も楽しむことができる。また独自開発のバーチャルサラウンド技術「パーソナルサラウンド」を採用し、OFF/MUSIC/CINEMA/VOICEの4つのサラウンドモードも装備する。

 音楽ソース向けの「MUSIC」は、音響環境のよいリスニングルームの音場を再現するモード。ほどよく残響が残り、音楽だけでなく映画などでも使える。「CINEMA」は映画館のような残響感や重低音を強めたモードなのだが、やや残響がキツイので好みが分かれるところ。「VOICE」は騒音の多いスポーツシーンで臨場感を残しながら実況の声もしっかり聞こえるようにするモードだが、確かに話し声はクリアになるもののその他の細かな音がスポイルされてしまうのでニュースなど話し声メインのコンテンツ以外はあまりお勧めできないモードだ。

 試聴には、いつものようにドルビーサラウンドが「スターウォーズ エピソード1」、DTSは「ファインディング・ニモ」を使用。自由自在に音が動くサラウンド感がハッキリと分かり、定位感もしっかり出ていた。だが、前回レビューしたソニー「MDR-DS4000」の方が臨場感でやや勝っている印象だ。

紅白をサラウンドで

 後発メーカーとして他社製品をじっくり研究してきただけあって、これまでのコードレスサラウンドヘッドフォンの“イイトコ取り”をした製品に仕上がっている。大晦日を締めくくる紅白歌合戦は、デジタル放送では今年も5.1chサラウンドで放映される。MPEG-2 AAC対応のRP-WH5000を使って、臨場感あるサラウンドを深夜午前0時の年越しまで大音量で楽しんでみてはいかがだろうか。

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