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ちょっと太めのiPod Mini? イチキュッパのHDDプレーヤー「HDMP300/HD4」レビュー(3/3 ページ)

» 2004年12月27日 16時56分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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ダイレクトレコーディングも簡単

 ダイレクトレコーディング機能の使い方は非常に簡単。本製品のヘッドフォン端子と録音したい対象の機器(CDプレーヤーなど)を市販のAVケーブル(オス−オス)で接続後、メインメニューから「録音」を選択、「音楽録音」を選択するだけでよい。選択すると即座に録音が開始される。

photo ダイレクトレコーディング中の液晶画面表示

 生成されるファイルはMP3で、標準のビットレートは128kbps。ビットレートの変更も可能で、64/96/128/160/190kbpsの5つから選択することができる。無音時間を自動的に監視してファイルを分割する機能も搭載しており、メインメニューから「設定」-「ユーティリティ」-「CD Sync」と選び、監視機能のON/OFFおよび無音時間(1〜5秒の5段階)の設定が行える。

 録音されたファイルは本体HDD内の¥¥MYMUSCI¥REC¥(年月日)に、「6ケタの数字.mp3」という名前で保存される。ID3タグ情報については、アーティストが「Line-In Recoed」、トラック番号「0」、アルバムタイトル「年月日」と記入される。

photo ダイレクトレコーディングで生成されたファイルのプロパティ

 無音間隔を「3秒」に設定した後、ポータブルCDプレーヤーを接続してダイレクトレコーディングを行ったところ、ほぼ問題なく曲ごとに分割された録音を行えた。ただ、「無音状態を検知する」という方法のため、曲の頭がほんの少しだけ(1秒以下だが)途切れてしまったり、歓声のやまないライブ版では切れて欲しいところで切れていないいったこともあった。

 また、録音を開始するときにも「せーの」で本体ボタンとソース側の再生ボタンを同時に押す必要があるので、CDやMDに収められている音源をうまく録音するには少し慣れが必要かもしれない。

photo Audio Phileを利用すればダイレクトレコーディングで取り込んだ曲のID3タグ情報を編集することも可能

基本性能はバッチリ、添付ソフトの完全日本語化を望む

 1インチ/4G(5G)バイトのHDDを搭載したポータブルプレーヤーとしてはiPod Miniばかりが注目されがちだが、本製品もダイレクトレコーディング機能や前面に集中した操作しやすいインタフェースなど、HDD搭載ポータブルプレーヤーとしての魅力を十分に備えている。

 起動にやや時間がかかることや、本体の日本語化が完全に完了していないこと、操作について若干の慣れが必要になる(ダイレクトレコーディングなど)ことが気になるが、MP3/WMA/OGGに対応したHDD搭載のコンパクトプレーヤーが2万円以下で購入できることを考えれば、本製品を選択する価値は十分にあるといえるだろう。

photo 起動中の画面。電源を入れてから使用可能になるまで約20秒ほどかかる

 ただひとつ、早急に対応してもらいたい点は添付ソフト「Audio Phile」の完全日本語化だ。WMP9/10でも機能的にはほぼ同等のことが行えるとはいえ、ドラッグアンドドロップで送り込んだファイルのID3タグによる管理を有効にする動作など、Audio Phileでしかできない動作もある。英語を含め7カ国語の表示が可能になっているだけに、日本語もその1つに加えて欲しいところだ。

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