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自宅のインターホンを“どこでもドアホン”に換えてみたレビュー(3/3 ページ)

» 2005年01月13日 18時03分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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 子機は、ニッケル水素充電池(交換可能)で駆動。待ち受けで200時間、連続通話で約2.5時間動作する。付属の充電台にセットしておけば、7時間で満充電となる。画面の右上には、電波状態が携帯電話と同様のアンテナマークで示される。2.4GHzの無線親機が1階、子機は2階という使い方をしていたが、常にアンテナが3本立っている状態で、通話や映像更新にもまったく問題は生じなかった。気になる無線LANや電子レンジとの干渉も、ほとんど感じなかった。

 そのほかの機能としては、子機から親機、または親機から子機を呼び出しての内線通話にも対応する。また、オプションのワイヤレスカメラ(2線接続にも対応)を増設すれば、いわゆる見守りや室内モニタリングといった用途にも使える。ワイヤレス子機、ワイヤレスカメラは各々4台まで増設可能だ。また、親機と子機が極端に離れてしまう場合は、オプションの中継アンテナ(最大2台)で電波の到達範囲を広げられる。

photo ワイヤレスカメラは有線接続も可能だが、玄関子機のように配線を確保するのは難しいので、ワイヤレス接続が無難だろう(右は親機の背面)。防雨タイプなので室内専用。また、動画撮影はできないが、人感センサー(体温感知)で、5メートル内で動きがあった場合に自動動作して、親機を呼び出す

 ところで、この製品では親機の右側面にコンポジットビデオ出力も装備されている。画面表示と同じ映像を外部出力できるわけだ。本来は録画ユニットの追加用か。しかし、普段は無信号の状態で、チャイムが鳴らされると自動的に画面表示と外部出力もオンになるので、これを応用すると面白い。外部ビデオ入力連動録画に対応したビデオレコーダーに接続すれば、留守中の映像を動画で保存可能なわけだ。実際、DVDレコーダーに接続して試してみたが、うまく自動録画動作した。

 さらに、PCのビデオ入力に接続すれば、デスクトップ上でも映像を確認できる。作業をしたままの状態から動かずに、訪問者の顔を確認し、必要がある場合のみ、ワイヤレス子機で応対すればいい。しかし、どうせなら、製品自体でこのような流れに対応してもらいたい。つまり、ワイヤレス子機と同じような機能を、PC上で実現可能なオプションはできないだろうか? 技術的には特に問題ないと思われるし、マンションにスモールオフィスを構えて、仕事をしている人などには、かなり有用だと思うのだが。

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