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超高級ホームシアターの世界――ゴールドムンドハウスを訪ねて劇場がある暮らし――Theater Style(3/3 ページ)

» 2005年01月15日 01時45分 公開
[本田雅一,ITmedia]
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 コンテンツサーバはハードディスク2台を収納可能で最大500Gバイトの容量。スタッキングで接続することで容量を増加させることもできる。今後、ビデオデータの蓄積に対応したアップデートも計画されており、DVDからリッピングしたデータをセキュアな形式でハードディスクに蓄積しておき、ネットワークで配信することであらゆる部屋で所有するDVDが観られるようになるという。

予算的には全く参考にならないが……

 ゴールドムンドハウスで使われている機材は、いずれも高価過ぎてリアリティを感じないかもしれない。デモで聴かせて頂いたハイエンドシリーズに関しては、デモルームが広く天井が高い事もあり、日本での代理店を務めるステラヴォックス・ジャパンの担当者も「ここまでの音は日本のショールームでは出せない」と言うほど。

 なにしろリビングルームのサイドボードに埋め込まれているテレビ脇の小型スピーカーが1本100万円なのだから。

 もっとも無粋なお金の話を抜きにすれば、高音質の音楽配信やDVDのリッピング/配信まで、これからのホームシアター環境でキーワードとなりそうな部分も出てくる。

 ゴールドムンドのアプローチは独自プロトコルで実現することだったが、DLNAでこれらが実現し、さらにDTCP/IPなどでセキュアに伝送できるようになればDVDの蓄積/配信もDLNAベースの製品でできるようになるかもしれない。

photo レバション氏の書斎にももちろん音楽はネットワーク配信。リモコン代わりに仕事用パソコンで操作を行っているとか

 予算的には参考にはならないが、ともかくイーサネット/無線LANできちんとした音質コンテンツ配信が可能であることが証明されたという点で興味深い。今年はDLNA元年とも言える年になりそうだが、ローエンドの普及期だけでなく、音質など本来A/V機器に求められる質に配慮した製品など“幅広い製品”の提供を望みたいところだ。

photo tablet pcでプレイリストを操作するレバション氏
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