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風変わりな外観から“直球サラウンド”――「NIRO 600」レビュー:フロントサラウンド特集(2/3 ページ)

» 2005年02月01日 09時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 なにせ1ユニットなので、サラウンドスピーカーの設置は容易なはずだが、当然ながら、リスニングポイントの真正面に置かねばならない。また、最良のサラウンド効果を得るためには、リスニングポイントから2メートルの距離に、耳の高さと同じになるように設置すべきだという。

 ブラウン管テレビと組み合わせる場合はまったく問題ない。防磁型なので、テレビの上にそのまま載せてしまえばいい。薄型テレビなら、オプションで用意されているマウントアダプターを利用する。プロジェクターの場合はちょっと困ってしまうが、スクリーンより低い位置で上向きに角度をつけて置くか、逆に高い位置から見下ろすように設置すればいい。

 接続ケーブルは、サテライトスピーカー、サブウーファーともに直付けで、終端にはPCの内部パーツ接続に使用するような専用コネクタがついている。サテライトスピーカーとサブウーファーではコネクタの形状が異なり、また、間違った向きでは絶対に差し込めないようになっているので、アンプとの接続は誰にでも簡単にできるだろう。ケーブルの長さは、サテライトスピーカーが5メートル、サブウーファーが4.3メートルと余裕があるので、特に困ることはない。

photo サテライトスピーカーに直付けされているケーブルの終端は特殊なコネクタ。ケーブルの長さは5メートルある
photo サブウーファーのサランネットを取り外すと、16センチ・コーン型ユニットが見える。左にあるスリットはバスレフ
photo サブウーファーにはスパイクとカップが付属。絨毯の上などに置く場合は不要だが、タイルやフローリングに設置するなら利用したい
photo サブウーファーも直付けケーブルに特殊コネクタ。ただし、サテライトスピーカーのコネクタとはサイズも形状も異なるので、接続を間違うことはない

 アンプはコンパクトなサイズに収まっているが、入力端子は意外と豊富だ。角型光デジタル音声入力は背面に2系統のほか、前面にも1系統、アナログ音声入力も前面と背面に1系統ずつ用意。さらに、同軸デジタル音声入力も背面に1系統を装備している。また、MovieMouseというリモートスピーカーや、ソフトウェアアップグレード用メモリカードの接続端子もある(このあたりは「連載:劇場がある暮らし―Theater Style」で掲載予定の、niro1.comインタビュー記事で詳しく取り上げる)。

photo コンパクトな本体ながら音声入力端子は豊富。中央の冷却ファンは常時回転している。起動時に少し高速回転するほかは、通常音量(30程度)であれば気にならないレベル。音量40でもたいした騒音ではないが、50あたりでは断続的に高速回転(やや耳障り)となり、最大音量(60)では常時高速回転する
photo アンプへのスピーカー接続は2つのコネクタを差し込むだけ。上に装備されている白い端子はMovieMouse用

 音声フォーマットは、ドルビーデジタル、DTSのほか、MPEG-2 AACにも対応。たとえば、背面の同軸デジタルにDVDプレーヤーを、光デジタルにデジタルチューナーとMDを、前面の光デジタルにゲーム機を接続すれば、すべてのデジタル音声入力を活用可能だ。

photo 前面にもデジタル(光角型)、アナログ各1系統の音声入力端子を装備。音量調整はボリュームダイアルではなくボタン式

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