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「NIRO」に込められた中道流“シアターサウンド”劇場がある暮らし――Theater Style(4/6 ページ)

» 2005年02月04日 09時59分 公開
[浅井研二,ITmedia]

photo 写真で試聴しているのはパーソナルユース向けのNIRO400

 効果は実際たしかなものだ。ただ、言葉では「百聞は一見にしかず」としかいいようがない。しかし、niro1.comでは製品の販路は基本的に直販のみとしており、店頭で確認することはできない。例外として、ヤマギワ本店や伊勢丹新宿店では、製品の性能を確認できる展示・販売スペースが用意されているが、これも先方の要請に応じた特殊なケースで、展開を広げていくことはおそらくないという。

 しかし、それを補完する手段として、niro1.comでは1カ月間の試用後、気に入らなければ送料のみユーザー負担での返品を受け付けている。品質によほど自信がなければ、導入しても立ち行かなくなる手段だと思うが、実際の状況はどうなのだろうか?


中道氏: 現在の返品率は3パーセント程度。さらにそのうちの2〜3割は、別のNIROシステムへのアップグレードしたいと望んだユーザーです。たとえば、「NIRO 600」を買った人が、「NIRO REFERENCE」に取り替えたいと申し出てきてくれています。

ITmedia: しかし、思い切った手法ではありますね。

中道氏: こうした製品では、スペックどうこうより、実際に音を聴いてもらわないとわからないですからね。こればかりは。

ITmedia: ユーザーの立場から見ると、システムアップグレードがあるのも非常に興味深い点です。NIRO 400/600などには、専用メモリカードでアップグレードを行うためのスロットがありましたよね?

中道氏: すでに告知ずみですが、今年の6月か7月あたりから実際に開始します。これがアップグレードの意味なんだとわかりますよ。同じハードウェア、つまり、スピーカーとデジタルアンプを使っているにもかかわらず、システムが向上すれば、こんなに変わるのかと。音質だけじゃなくて、おそらく、サウンドのポジショニングなどまで違ってきます。

photo 専用メモリカードでシステムアップグレードを行える

ITmedia: 作業はどのように行うのでしょう。

中道氏: カードを挿し込んで、1回電源を切って、再度オンにしてもらえば、それで終わり。もちろん、元にも戻せます。

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