ITmedia NEWS >

縦型&無線LANで置き場所に困らない新「AVeL LinkPlayer」レビュー(2/4 ページ)

» 2005年02月04日 22時17分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 デコードチップには、従来モデルと同じ米SigmaDesignの「EM8620L」を採用しており、対応する動画、音声フォーマットにも変更はない。なお、「AVLP2/DVDG」の初期出荷バージョンで一部WMV-HDで音声が再生できない問題が発生していたが、当然ながらクリアされていることを確認した。

 ネットワークプレーヤーとしての機能は、WMV9対応製品はデコードチップが共通ということもあり、他社製品とほぼ同等だ。DivXやXvidフォーマットでは、“早見”“早戻し”時に若干の待ち時間が発生し、DivXやXvid、WMVでは秒4〜5コマ程度のコマ送り表示となるが、これはデコードチップの仕様。ビデオ出力(S、コンポジット)が専用ケーブル経由となるため、干渉に若干の不安があったものの、わざと両方にケーブルを接続してみても、とくに信号干渉と思われる症状はみられなかった。

 タイトル一覧などにも大きな変更はない。パソコン側のサーバソフトが「AVeL Link Server」と「AVeL Link Advanced Server」(今回は付属の1.5ではなく、Webサイトで公開しているVersion 2.0を用いた)で若干画面レイアウトが異なる点は気になるが、ページ送りはどちらも早見、早戻しボタンで行えるなど、操作性の統一は図られている。

photo 「AVeL Link Server」の一覧画面。ページ単位で切り替え、一覧するタイプ
photo こちらは「AVeL Link Advanced Server」。一覧画面は無制限にスクロールするタイプだ。ただし、ページ切り替えにはどちらも「早見」「早戻し」ボタンが利用できる

 バージョンアップした「AVeL Link Advanced Server 2」ではウォッチフォルダ機能が追加され、複数のフォルダを監視可能(つまり再生対象にできる)になった。

photo 「AVeL Link Advanced Server 2」。MPEGファイル再生時のレジューム機能(前回の再生停止位置から再生)や、再生できない動画ファイルをパソコン側でMPEG2に変換し、再生する機能なども備える。ただ、従来バージョンからもっとも大きく変更されたのは、やはりウォッチフォルダ機能。複数フォルダから再生が可能になった

 これまで1台のPCで複数のフォルダに分散したコンテンツを再生するには、よりサーバ機能としてはベーシックな「AVeL Link Server」を利用する必要があったのだが、「AVeL Link Advanced Server 2」で完全に置き換えることも可能になったようだ。また、複数のパソコンをサーバとする場合など、サーバソフトを一元化できれば操作性が統一できるというメリットも生まれた。

120fpsの動画ファイルは?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.