P505の電源ボタンは上面にあり、前述したように起動は超高速。また液晶モニターの開閉が電源と連動しているのも迅速に使えて良い。この液晶モニターは2インチで、左右に180度、開いた状態ではさらに270度回転する。
光学ファインダもEVFもなく、この液晶モニターのみだ。特に不便は感じないし、その分小さくなっているのでよしとしたい。
上面にはモードダイヤルがある。ポジションは再生以外に静止画が5つ、動画が4つと動画用ポジションが豊富に用意されているのが大きな特徴だ。
静止画はオートの他、ASMの各種マニュアル系とベストショットモード。ベストショットは全部で22個。残念ながらEXILIM Zシリーズで採用されたホワイトボードや名刺といったビジネス系はハズされている。
面白いのはASMの各モード。絞り値とシャッタースピードのほかに「NDフィルターのオン/オフ」が行えるのだ。約2段分のNDフィルターを内蔵しており、絞り込みたくないけどスローシャッターで撮りたいとき、あるいは明るいところでギリギリまでシャッタースピードを落としたいときなどに使える。
絞り値・シャッタースピード・NDフィルター・露出補正の操作は十字キーで画面を見ながら行う。上下のキーで項目を選び、左右のキーで値を変更というわけだ。
さらにマニュアル露出モードではSETボタンを押すと絞り値とシャッタースピードのガイダンスが表れる。
画面を見ながら解説を読みつつ操作するというのがカシオらしいアプローチだ。
ProシリーズなのでEX-Finderも搭載。飛行機のコックピットのようなサイバーなデザインのファインダーで、ヒストグラム、絞りやシャッタースピード、ISO感度、さらに半押しにするとピントがどの範囲にあっているかを距離で示してくれるという機能がある。構図を決めるのにジャマといえばジャマだが、うまく使うと結構面白い。
個人的にはこういう「デジタルならではのアプローチ」は良いことだと思う。ジャマだと思えばオフにすればいいだけだ。
露出系以外のパラメーターは鏡胴左にあるEXボタンを押すと素早くセットできて良い。EXメニューではホワイトバランス、ISO感度、測光パターン、AFエリアのセットが可能だ。これらのパラメーターはMENUからでも変更可能だが、MENUでは項目が多すぎて目的に達するまで何度もキーを押さねばならず効率的ではないのである。
ホワイトバランスはカスタム設定付。ISO感度は50〜400。AFエリアは中央・マルチの他、任意の位置でスポットAFを行うフリーがある。
操作ボタンは少ないわりに機能はすごく細かい。小さいボディながら細かい設定をあれこれいぢって楽しむのが好きな人にはすごくいいガジェットだ。
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