PCを接続したときの最大解像度は800×600ピクセル。画面サイズを考えると解像度が低いという印象も受けるが、実際使って見ると悪くない。多人数で見る場合に、ちょうどいい文字サイズになる感じなのだ。表示はなかなかシャープ。画面サイズや表示解像度を考えるとジャギーが目立ちそうな気もするが、実際にそのような違和感は感じない。
PCディスプレイ代わりに使うには情報量が少ないだろうが、今時はノートPCでもデュアルディスプレイが可能なので、FTV-201側の画面で静止画や動画を表示させつつ、PC側のディスプレイで操作するといった使い方もできる。“臨時のセカンダリディスプレイ”としてみれば、十分なサイズと解像度だ。
今回は、同社の「Movie Tank」を用い、コンポジット、S端子、コンポート接続の画質を比較してみた。再生したのは、1〜2MbpsのDivXファイルと、4〜8MbpsのMPEG-2ファイル。FTV-201側の画質設定は全て初期設定のままだ。
入力経路を切り換えながら同じファイルを視聴してみたが、解像感に大きな変化はない。ただ、コンポーネント入力の場合は、やはり色がすっきりして、ほかの入力端子と比べて色の純度も上がった感じ。またコンポジット入力でもドット妨害が目立つことはない。Y/C分離回路もなかなか優秀なようだ。やはりテレビらしい色乗りがリッチな雰囲気で、映像を表示するならPC用ディスプレイよりも良いかな、という印象だ。
FTV-201は20インチで5万9800円。テレビとしての画質は及第点のため、後は価格の問題になるのだが、国内メーカー製の20インチクラスは概ね7〜8万円台だ。それらと比較するなら、FTV-201は1万円以上安い。
また、家電メーカーの製品では、20インチクラスだとVGAパネルを使っている製品も少なくない。これではDVDビデオのD1解像度も完全には再現できないし、RGB入力を備える製品もほとんどない。もちろん、これらの製品と直接画質を比較した訳ではないが、FTV-201の画質は悪くないと思う。普段はテレビとして使い、必要なときだけPCを接続したいといった人には、なかなか魅力的な製品ではないだろうか?
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