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松下電工、愛知万博に自律走行型掃除ロボットを出展

» 2005年03月08日 19時17分 公開
[ITmedia]

 松下電工は、アマノと共同開発した屋外用自律走行型掃除ロボット「SuiPPi」(スイッピー)を愛知万博に出展する。

 SuiPPiは、あらかじめ登録された地図情報と搭載した合計8種のセンサーから得た周囲の状況を組み合わせながら効率的な移動経路を考え、自律的に移動する掃除ロボット。移動経路の自律判断のほか、障害物がある場合には自動的に衝突を回避する。

photo 「SuiPPi」(スイッピー)

 前面の掃除用ブラシからゴミを吸引し、内部のゴミ受けにため込む仕組み。落ち葉、タバコ吸殻、紙コップなどはもちろん、吸い込み口の高さ(約70ミリ)以内であれば空き缶を吸い込むことも可能だ。

 会期中の1日2回、約10分のデモンストレーションを会場内のロボットステーションで行うほか、閉場後には遊歩道と一部通路・駐車場の清掃作業を行うことになっている。清掃作業はロボット自身の自律行動によって行われるが、安全を確保するために監視員が置かれることになっている。

 愛知博の会場には実証実験が目的で制作された機体がお目見えする予定だが、同社では看護師や職員にかわって機材を運搬する病院内自律搬送ロボット「HOSPI」(ホスピー)をすでに実用化しており、SuiPPiについても「将来的には商品化を視野に入れる」としている。

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