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» 2005年03月14日 23時42分 UPDATE

達人の“合わせ技”搭載〜松下の新オーブンレンジ

松下が新しいオーブンレンジ「スチームエレック」を発売する。レンジ、オーブン、スチームという3つの熱源を調整して調理を行う“合わせ技”が特徴。スチームのパワーも向上し、余分な脂や塩分を落とす「ヘルシー」な調理も可能になった。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ナショナルマーケティング本部は3月14日、オーブンレンジ「スチームエレック」シリーズの新製品2機種を発表した。マイクロ波で食品を内側から加熱する「レンジ」、外部から熱をくわえ、焦げ目をつける「ヒーター」、水分と熱を同時に与える「スチーム」という3つの熱源を搭載。これらを組み合わせて制御する“達人の合わせ技”がキーワードだ。

photo 30リットルタイプの「NE-SS33」(左)と23リットルタイプの「NE-SS23」(右)
製品名 NE-SS30 NE-SS23
庫内容量 約30リットル 約23リットル
レンジ(高周波出力) 1000・700〜100ワット相当 1000・600〜100ワット相当
ヒーター 1.38/1.31キロワット 1.41/1.36キロワット
同時加熱段数 2段 1段
グリル 1.38/1.31キロワット 1.41/1.36キロワット
外形寸法 約494×450×380ミリ 約490×397×341ミリ
重量 約19キロ 約15キロ
価格 オープン(8万5000円前後) オープン(7万円前後)
発売日 6月1日 6月20日

 「NE-SS30」には、1000ワットの電子レンジ機能と1300ワットの熱風循環式オーブン機能、そして従来モデルに続きスチーム機能を搭載した。スチームを発生させるヒーターは、700ワットと300ワットの2本となり、人気のシャープ「ヘルシオ」と同じ300度までの蒸気を発生させることが可能だ。また、出力アップにより蒸気発生までの時間も短縮。従来機種(720ワット×1本のNE-SS9)では蒸気が発生するまでに25秒程度必要だったが、今回は約18秒で済むという。

photo 従来機との比較。新製品(右)は700ワット+300ワットの2本のヒーターを搭載する

 さらに、ヒーターを2つにしたことで、蒸気の発生量や加熱するタイミングを細かく制御できるようになった。これに食品を内側から暖める電子レンジ機能と、外側から直接加熱するオーブン機能を併用した“合わせ技”により、メニュー毎に異なる火加減や調理時間を調節する仕組みだ。「レンジ、ヒーター、スチームという3つの熱源を独自のシーケンスにより調節し、適切な温度と水分量を保ったまま料理できるようになった」(松下ホームアプライアンス社 クッキングシステム事業部奈良ビジネスユニット長の清水俊克氏)。

 たとえば、食品を温めるときはレンジ×スチームという組み合わせ。フライや天ぷらを再加熱する場合、まずスチームが全体を効率よく暖め、さらにオーブンが衣をカリッと仕上げる。「中はジューシー、外はカリッと、“揚げたて”の状態に近い天ぷら再加熱が可能になった」(同社)。

photo エビ天の再加熱では、衣に含まれる水分の量と具の温度が重要になる。従来の電子レンジでは衣に水分が多くなり、食感を損ねる
photo 実演していたので、実際に食べてみた。電子レンジだけの加熱とは明らかに違う

 冷凍肉を解凍するときは、従来のようにレンジだけで加熱すると、内側に溶けていない部分が残っているのに表面や端の部分は煮えてしまったというような“ムラ”が生じる。しかし、スチームを併用すると平均的に熱が加わり、霜がすっきりとれ、肉は一枚ずつサッとはがれる状態になるという。

photo わが家は左だ

 焼き物の場合は、レンジ×オーブン×スチームを総動員する。たとえばスペアリブのようなグリル料理では、オーブンが1300ワットの火力で上面から加熱するとともに、下からはレンジ(マイクロ波)が料理を載せた皿にマイクロ波を照射。皿(“新ヘルシーグリル皿”と呼ぶ)の下面には、マイクロ波を吸収して発熱する“電波発熱吸収体”があり、フライパンのように下からも加熱する。さらに、スチームが食品の内部まで素早く火を通すため、調理時間が短縮できる。

photo グリル料理の加熱

 「170度の空気が持つ熱量は、1立方メートルあたり28キロカロリーだが、蒸気の場合は同じ温度で313キロカロリー。約11倍の熱量は、庫内温度を必要以上に上げることなく、食品に効率良く熱を伝える」(同社)。

 さらに、新ヘルシーグリル皿には深さ4ミリの溝を設け、適度な焼き目をつけつつ、余分な脂を落とす構造にした。自動メニューにも高温のスチームを活かして脂や塩分を減少させる「ヘルシーメニュー」を新たに設定した。

photo 新ヘルシーグリル皿。フッ素加工でお手入れも簡単

 このほか、操作時やエラー表示時に音声でナビゲーションしてくれる「音声ガイド」、本体前面に設けたスチーム用の水タンクなどにより、操作性を改善している。「昨年の製品はタンクが側面にあり、使いにくい面があった。タンクを前面に配置したことで設置面積も減り、30リットルの容量を持つタイプとしては業界最小の設置面積を実現した」という。

photo デモンストレーションには元木大介さん&大神いずみさん夫妻も登場。名店「トゥーランドット」の総料理長、脇屋友詞氏と料理に挑戦し、20分間で鶏料理、魚料理、デザートの3品を作りあげた。「わずかな時間で3つも料理ができるところがスゴイ」(脇屋氏)
photo 元木:これがあれば一人でも暮らしていけそう……
大神:!

 松下電器では、6月1日から順次「スチームエレック」新製品を発売する。なお、松下ネットワークマーケティングが運営する直販サイト「PanaSense」では、先行して「NE-SS30」のモニター販売を100台限定で実施する予定だ。受付期間は、2005年3月14日から4月13日(13時)まで。価格は入札制で、下限が5万8800円、上限が7万3500円となっている。

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