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VHSを“特別扱い”しない3 in 1――東芝「RD-XV34」レビュー(2/3 ページ)

» 2005年03月23日 05時25分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 一番の特徴は、VHS一体型でありがちな「HDD+DVDレコーダーにVHSデッキをポン付けしました」的な製品ではなくなっていることだ。ソフトウェアを中心に一体感を高め、他社製品と比較してもブラッシュアップされた印象を受ける。

 たとえば、VHS側のEPG予約は松下の「DMR-E150V/E250V」が既に採用しているが、DIGAはEPGから取得した予約情報をVHSユニット側の予約機能に転送するタイプ。このため、録画予約の管理画面は別々になってしまう。対してRD-XV34は、EPGでVHS側の予約も可能なうえ、すべての録画予約を「録るナビ」で一覧できる。HDDまたはDVDに録画するつもりで予約した番組を、後でVHSに切り換えることもできるし、その逆も可能だ。

photo VHSでの録画予約も番組ナビから行える。録画先としてVHSを選ぶだけ
photo 予約が重複した場合は、録画先を切り換えれば良い。このあたりは「W録」対応モデルと同じ使い勝手だ
photo 予約一覧もVHS、HDD、DVDが一括管理される。VHSで予約しても番組名が確認できるなど、メリットは多い

 また、VHS再生時には、特別な操作をすることなくD端子やS端子から映像を出力できる(他社製品では、出力できなかったり、入力切り換えなどの作業が必要だったりする)。この点はRD-XV33から継承した部分だが、テレビとの接続が1系統で済むのはありがたい。ただし、HDD、DVDで録画しているときや、ダビング時には出力できないため、VHS専用のAV出力も用意されている。

photo VHSユニットの映像もD端子、S端子にも出力できる。ただし、HDD、DVDで録画しているときや、ダビング時には出力できないため、VHS専用AV出力も準備されている。DV入力端子は、RD-XV34/44共に装備。下位モデルでは省略されることの多い部分だが、RD-XV34でもきっちりサポートしている点は評価できるだろう(クリックで拡大)

 VHSを含めた3メディア間のダビングも、シームレスになった。「簡単ナビ」からダビング機能を呼び出せば、分かりやすいユーザーインタフェースで6方向のダビングが可能だ。

photo 簡単ナビ画面
photo リモコンはRDシリーズ共通のデザインで,白が基調。操作系は本体側で選択しているユニットが操作できるタイプ。トリッキーな操作(HDDを選択したままVHSを再生など)はできないが,この方が分かりやすくて良い(クリックで拡大)

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