ITmedia NEWS >

デザイン一新、美しい有機ELディスプレイ――ソニー「NW-E405」レビュー(2/3 ページ)

» 2005年04月01日 00時15分 公開
[竹内亮介,ITmedia]

 このユーザーインタフェースは「スティックタイプの筐体を握り込んだときの親指の位置」に最適化して作り込まれているのだ。本当に、親指一本をクイクイと動かすだけで、ほぼすべての作業が行える。個人的な感想だが、多機能プレイヤーの中でも、クリエイティブメディアのMuvoシリーズと並んで優れたユーザーインタフェースだと思う。

photo USBコネクタは底面に備える。このミニBプラグを経由してPCに接続し、充電作業と楽曲データの転送作業を行う。写真は充電中の様子

 有機ELディスプレイの表示画面はこちらだ。このサイズだとモノクロの液晶パネルを利用する製品が多いが、視認性については雲泥の差と言ってよい。どんなところでも見やすく、そして非常に明るい。

photo 本体の有機ELディスプレイは3行の表示ができる。楽曲名やアーティスト名、バッテリ消費量などが確認できる

 ちょっとおもしろいのが、透明感のあるアクリルカバーの下に明るい文字が表示されるため、なんとなく文字が浮き上がって見えることだ。本体の作りも秀逸だが、こういうちょっとした演出も高級感を醸し出すのに一役買っていると思う。

photo スクリーンセーバー機能をサポートしているのも面白い。首にかけて持ち歩くなら、是非オンにしておきたい

 再生機能は、通常再生のほか、シャッフルとアルバム/プレイリスト単位のリピートをサポートする。この辺は一般的なオーディオプレイヤーと同じだ。音質面はソニーらしい広がりのある音で、解像感も文句なし。筆者の所有しているNW-E95では、微かなホワイトノイズが発生しており、音量が小さくなるたびに気になっていたが、本機ではそういった不満は感じない。

photo 楽曲の検索画面。アーティスト、アルバム、というおなじみのカテゴリのほか、「グループ」というカテゴリでも検索できる。これは、ほかの製品で言うところの「フォルダ」に相当する

 ATRAC3plusの256kbpsでエンコードしたソースであれば、そのままでも十分に満足できると思う。やや低音部のパンチに欠けるように感じるなら、ユーザーEQでBASSとTRBLEをそれぞれ1メモリだけ調整してやろう。たったそれだけの調整で、音像のイメージはぐんと良くなるはずだ。

photo ユーザーEQはBASSとTREBLEを+−5段階で設定できる。5バンドEQでないのはちょっと残念だが、そのままでも十分に満足できる音質なしなので、あまり気にする必要はないだろう

音質・デザイン・操作性が高次元で融合――USB 2.0への対応は今後の課題

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.