C5でデザインや薄さの次に注目すべきはその操作性。
レンズを向こうに向け親指を立てて握る。それがポイント。そして左手でディスプレイを90度開いて見やすい方向に回転すると撮影準備完了。ディスプレイの裏に電源スイッチが隠れているが、ディスプレイの開閉でスタンバイ・復帰を行えるので、実際に電源ボタンを操作することはほとんどないだろう。
ディスプレイは2.0インチと前モデルに比べると少し大きくなり、約21万画素の高画素なタイプになった。半透過型で屋外でも比較的に視認しやすい。
インターフェースはグリップしたとき立てた右手親指がちょうどくる位置にすべて集中している。親指ですべての操作が完了するデザインだ。
まず中央にズームレバー。上がテレで下がワイド。その左に静止画専用シャッターボタン、右に動画専用シャッターボタンがある。撮影時はどちらか好きな方を押せばそちらが働く。静止画・動画モード切替という概念がないのが特徴だ。
その3つ並んだスイッチの下に中央がクリックになった十字スティック、右に撮影・再生切替スイッチがあり、その下にMENUボタンがある。たったこれだけ。
このスティックは左が発光モード、右が露出補正、上がフォーカスロック、下がフォーカスモード切替、中央長押しがレックビュー(最後に撮影した画像を再生する)、さらにMENU長押しがモニターの明るさやバックライトオン/オフのショートカットになっている。ボタンは最小限だがその分ショートカットが割り当てられていて、慣れると割合迅速に扱えるわけだ。
撮影は基本的にフルオートが中心でマニュアル露出やシャッタースピード優先AEはない。その代わり、スポーツやポートレートなど6種類のシーンセレクト、各種測光パターン、ホワイトバランスのカスタム設定などの機能を持っている。
ISO感度は50〜400とオート。増感時は比較的簡単にノイズが乗ってくるので、普段は50か100で使いたいところだ。
静止画の画質は三洋電機らしく、シャープさより素直で鮮やかな発色で勝負という感じ。実に好感が持てるナチュラルな色を出してくれる。ただ室内では照明によってうまくオートホワイトバランスが合わないこともある。ワンプッシュのカスタムホワイトバランスやプリセットを駆使した方がいいかもしれない。
なお、三洋電機らしく起動も迅速で撮影間隔も短い。この辺は非常に快適でサクサクと使える。
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