ITmedia NEWS >

ソニーの新世代HDDプレーヤー「NW-HD5」を試すレビュー(3/4 ページ)

» 2005年04月07日 00時13分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 電源ボタンは用意されておらず、任意のボタンを押すことで電源がオンになる。「サーチ/メニュー」ボタンを押せば選曲画面(もう一度押せば各種設定などを行うメニュー画面になる)を呼び出せるので、用意されている「アーティスト」「アルバム」「トラック」「ジャンル」「トラック」などのカテゴリから選曲を行えばよい。

photo 「サーチ/メニュー」ボタンを押せばいつでもこの画面を呼び出せる

 選曲方法にはこのほかにも「プレイリスト」や最近5回のうちに転送されたアルバムから曲を選択する「新しい曲」、曲名の頭文字から検索する「イニシャルサーチ」が用意されており、さまざまな方法で聞きたい曲を探すことができる。

photo 「イニシャルサーチ」の画面

 基本的な操作も簡単だ。カーソル移動は十字ボタン、項目の決定は「右」ボタン(再生開始と一時停止だけは「再生」ボタン)、キャンセルは「左」か右下に用意されている「停止」のボタンだと覚えておけばよい。

 どの画面を表示していても、「サーチ/メニュー」ボタンを押せば選曲画面に戻ることができるので、再生中に聴きたい曲やジャンルを切り替えるのも簡単だ。このボタンを搭載することによって、NW-HD3よりボタンの数自体は増えてしまったが(8つ→9つ)、新ボタンは「選曲の分かりやすさ」に大きく貢献している。

 筆者自身がNW-HD3を始めiPodや各種のポータブルプレーヤーを使用したことがある、“慣れた”ユーザーであることを差し引いても、本製品の操作性はよく練られたものだと思う。こうした製品を初めて使うユーザーでも、“選曲操作で迷ったらこのボタン”と「サーチ/メニュー」ボタンだけでも覚えておけば、使っていくうちに操作全体にも慣れてくるだろう。

 音質面では4つのプリセット(ヘビー/ポップス/ジャズ/ユニーク)とカスタム設定を2つ保存できる6バンドイコライザのほか、スタジオやライブハウス、アリーナで聞いているような音質効果を加える「VPTアコースティックエンジン」と、自分好みの高低音をあらかじめ設定できる「デジタルサウンドプリセット」という3つの特殊効果が用意されている。

 いずれも効きはなかなか強力。なかでもVPTアコースティックエンジンはユニークな効果を演出してくれる。しかし、6バンドイコライザとVPTアコースティックエンジンはATRAC3plusフォーマットの音源にしか作用しない。フォーマットによって適用できる音響効果に差があるというのはNW-HD3と同様であり、改善されてほしかった。

転送はさらにバージョンアップしたSonicStage 3.1で

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.