EPGに関しても、RDシリーズ十八番のADAMSとインターネットEPG(iNET)を組み合わせた「WEPG」へ、さらにデジタル放送のEPGが融合され、「デジタルWEPG」(DEPG)と名づけられている。ただ、アナログ地上波はADAMSとiNETの双方から番組表が取得可能だが、地上デジタル放送については、インターネット経由では提供されず、放送波経由での取得のみとなる。
デジタル放送に対応したことで、背面の接続端子はかなり複雑。アンテナだけを見ても、向かって左端に配された通常の地上波用にくわえ、BSデジタル用、そして、地上デジタル用を右端に装備している。CATV経由での地上デジタルのパススルー受信はもちろん、BSデジタルのパススルーにも対応可能だ(伝送するBS-IFチャンネルと並びの手動指定も可能だが、受信可・不可は契約しているCATVの送信方式により、周波数アップコンバーターも別途必要となる)。
実際、わが家でも地上デジタルはCATVパススルー利用だが、デジタルSTBのアンテナ出力から同軸アンテナケーブルを「RD-Z1」へ接続(まず、地上デジタル入力へつなぎ、同出力からVHF/UHFアンテナ入力へ入れる)すれば、何ら問題なく地上デジタルが受信できた。
また、テレビへの出力に関しては、コンポジット、S端子、D端子はもちろん、BNCコネクタのコンポーネント端子、さらには、HDMI端子も利用可能だ。前面のDV端子のほかに、背面にはTS用のi.Link端子も装備しているが、機能的には本機で録画したものをD-VHSへムーブするだけとなる。D-VHSからのデジタルコピーはできない(モニタは可能)。つまり、D-VHSでデジタル録画ずみの番組(いずれにせよ、コピーワンス導入以前のものに限られるが)を本機へ取り込み、編集してから戻すといった用途には使えないようだ。内蔵デジタルチューナーのビットストリームを、外部レコーダーへ出力して連携録画という方法にも対応しない。
環境に合わせて適切に接続を行ったら、次に初期設定を行う。必要なのは、時刻合わせ(従来の時報によるジャストクロック、タイムサーバの利用のほか、デジタル放送受信設定を行っていれば、放送波による自動時刻調整も可能)、接続テレビ設定、チャンネル設定くらい。アナログ地上波に関しては、説明の必要はないだろうが、地上デジタルのチャンネル設定に関しても、設置場所(都道府県)を入力して初期スキャンを行うだけでほぼ自動的に処理される。アンテナをちゃんとつないでいるのに、地上デジタル放送が受信できなければ、「受信設定」から「地上Dアンテナレベル」を確認してみる。受信レベルが確保できているなら、B-CASカードの挿し忘れかもしれない。
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