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大きな進化を果たした“普及”モデル――パイオニア「DVR-530H」を試す(前編)レビュー(3/3 ページ)

» 2005年04月25日 23時12分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 またダビング時にファイナライズを指定し、それが録画と重なった場合には、録画を優先するといった配慮もされている。ファイナライズに限っては並行して録画が行えないからだ。

 EPGは1列タイプで一覧性が良いとはいいがたいが、代わりに検索機能が充実している。設定したキーワードの関連語、同義語、連想後からも番組検索が可能な「気がきく!録画辞典」も引き続き搭載し、キーワード設定によるおまかせ録画も可能だ。またドラマなどの繰り返し録画での放送延長に対応する「連ドラ延長」、プロ野球中継延長の影響を受ける番組への警告機能なども2004年秋モデルから継承している。

photo EPGは一列タイプで一覧性は高くない。スポーツ中継延長の影響を受ける可能性のある番組はボールのようなマークで警告してくれる

 EPG周りで新たに追加されたのが「新番組検索」機能だ。ちょうど今は番組改編期にあたるのだが、かなり的確に新番組を検索してくれた。これは便利に使えそうだ。

photo 番組検索には「新番組検索」が加わった。ジャンルと組み合わせての検索も可能。ちょうど番組改編期ということもあり、多くの新番組がヒットした

 あと、細かい部分で筆者が気に入ったのは、DVDメディアのローディング中にもメニュー操作などが実行できること。DVDメディアの認識には時間がかかるものだが、他社製品にはローディング中は何もできなくなる製品が多い。しかしDVR-530Hでは、たとえばダビングを行うとき、DVDメディアをドライブにセットして認識されるのを待つ必要がなく、ダビング操作を開始できる。

photo リモコンは従来製品から大きな変更はない。録画停止が独立している点は、誤操作防止という点で安心だ

 パイオニアは、メジャーメーカーの中ではEPGの採用がもっとも遅かった。そうした事情もあってか、従来の製品では画面構成がEPGとアンマッチな部分も見受けられた。

 しかし、DVR-530HではEPGによる番組予約〜つまり録画番組には番組名が登録されていることが前提の作りとなり、従来製品に感じていた違和感はなくなった。ユーザーインタフェースが洗練された印象を受ける。どのメーカーも、基本的な操作性にはあまり手をくわえようとしない中、パイオニアのとった判断は“英断”といえるかもしれない。

 後編では、期待のDVD-DLと画質を検証する。

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