ボディの中央にレンズがある。屈曲光学系を採用しており、おそらくはここから横方向にレンズが伸びている。屈曲光学系ためにレンズ部の防水をしやすいというのはあるだろう。レンズカバーがないので指でレンズを触って汚しがちだが、前面に露出しているのはレンズというよりレンズを保護するための透明のカバーなので汚れたら即座に拭くように気をつければ、そうデリケートに考えることもない。
レンズは38〜114ミリ相当の3倍ズームでF3.3〜4。屈曲光学系レンズはやや暗めのものが多いがこれはまあまあの明るさだ。撮影最短距離はノーマル時で40センチまで(テレ端のみ50センチ)近寄れ、マクロはワイド端で1センチまで寄れる。これはなかなかよい。
CCDは1/2.5インチの500万画素である。今年の主流を抑えた構成である。感度はISO50〜400。
画質は特に記憶色系の誇張もない素直なもの。ただし、ディテールの解像感はさほど高くなく、ノイズもISO50や100では暗部が多少ざらつく程度だが、ISO200でちょっと気になりだし、ISO400では全体の彩度も落ちて画質劣化が気になるという感じ。このクラスのCCDでは仕方がない面もあるが、曇天下や室内といった明るくない場所ではもうちょっとがんばって欲しい。
水中での撮影は、晴天下なら日差しが水の中に入るのでかなりきれいに撮れる。
撮影機能はフルオート系でシンプル。背面の操作系も、中央にOKボタンがついた円形十字キーとMENUキー、あとは再生とグリーンボタンだけと少なくてよい。
グリーンボタンはペンタックスならではのアイデアで、これを押すと、カメラがどんな状態でもすぐ「グリーンモード」(フルオートモード)になる。操作していて分からなくなってもすぐフルオートに戻れますという初心者向け機能ではあるが、そうじゃなくてもとっさにオートに戻せるのは便利。さらにもう一度グリーンボタンを押すと直前の撮影モードに戻るので、凝った設定から瞬時に戻したいときにも使えるのだ。
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