ITmedia NEWS >

ポータブルプレーヤーが欲しい!(フラッシュメモリ編)バイヤーズガイド(3/4 ページ)

» 2005年06月07日 19時51分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 サイズと密接に関係するのが操作性。コンパクトなボディと使いやすい操作インタフェースはほぼ相反する要素といってよく、使いやすい操作インタフェースを搭載しようとすると、どうしてもサイズは大きくなってしまう。

 最も多いスタイルは液晶ディスプレイ+スティック(あるいはボタン)という操作インタフェースで、mpio、クリエイティブメディア、リオ・ジャパン、シーグランドなどの製品がこの組み合わせとなっている。本体のコンパクトさを損なわないためとはいえ、液晶のサイズはどれも大きいとは言えず、スティック(ボタン)類の操作についてもある程度の慣れが必要となることが多い。

photo mpioの小型プレーヤー「FL300」。30(横)×50(縦)×12.8(奥行き)ミリとコンパクトだが、その分操作ボタンは小さい

 特徴的な操作インタフェースを備える製品としては、タッチスクロールを採用したアイリバー・ジャパンの「H10Jr」やジョグダイヤルを採用したソニーのNW-E5xx/4xxシリーズなどがある。製品の性質上、片手で操作するシーンも多く考えられるだけに、どれだけ手に“シックリくるか”を店頭でよく見極めたい。

photo サンディスクのSDMX1-512-J65A。小型の液晶ディスプレイに操作レバーを備えるが、右親指でレバーを操作しようとすると画面の天地が逆になってしまう

 駆動時間の長さもフラッシュメモリタイプの大きなメリットだ。HDDタイプでも長時間駆動が可能な製品が増えているが、HDDという回転部品を使用するため、どうしても消費電力は多くなってしまう。フラッシュメモリタイプは回転部品がないため、構造的に長時間駆動が期待できる。

 その長時間再生という点で頭ひとつ抜けているのは、ソニーのNW-E5xx/4xxシリーズだ。充電池のみで最大50時間の駆動が可能となっているほか、急速充電機能も備えており、わずか3分の充電でも約3時間の再生が可能となっている。

 電源には乾電池を使用するタイプと充電池を使用するタイプに分かれており、乾電池タイプならば出先での電池切れにも対応できるがサイズはやや大きめ、充電池タイプは出先での電池切れには弱いが、乾電池タイプに比べて連続駆動時間の長い製品が多い。長時間駆動を重視するユーザーならばチェックしておきたいポイントだ。

photo サムスンのYP-C1。乾電池を使用するために一見したところ大きく見えるが、厚さは26ミリしかない

ユニークなタイプもチェックしておきたい

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.