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SDカードに音楽をためられるミニコンポ――松下「SC-PM710SD」レビュー:ストレージ搭載オーディオ特集(2/4 ページ)

» 2005年07月04日 14時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 設置や接続では、特に困るような点はないだろう。ただ、こうしたミニコンポの場合、デザイン的にも本体のすぐ両脇にスピーカーを並べて置きたくなるものだが、その配置だと、本体を中心とした非常に狭い範囲に音が滞る印象を受けた。かといって、部屋の端と端へ離しておくと、逆に力量不足の感は否めない。やはり、数十センチほどの適度な間隔で置くのがよさそうだ。

photo スピーカーは、10cmコーン型ウーハーと6cmリングシェイプドドーム型ツィーターという構成

 録音に関しては、通常録音と高速録音という2種類の方法が用意されている。つまり、前者がアナログコピー、後者がデジタルコピーだ。そのため、高速録音が可能なのはCDのみで、しかも、CD-DAに限られる。HighMATなどの非CD-DAディスクやMDからは、著作権保護のため、通常録音しかできないわけだ。

 さらに、CD-DAの高速録音に関しては、同一CDを連続で取り込めないようになっている(約74分の間隔を置く必要がある)。一方、通常録音であれば、MD、SD、テープのいずれへも、CD、MD、SD、テープ、さらには、ラジオ、外部入力からの録音が可能だ(当然ながら、MD→MD、SD→SD、テープ→テープは除く)。

 前述のとおり、SDへはAAC圧縮で記録されるのだが、録音モードはXP(高音質)、SP(標準)、LP(長時間)の3種類を用意。記録ビットレートはそれぞれ128Kbps、96Kbps、64Kbpsとなる。XPモードであれば、たとえば256MバイトのSDメモリーカードには約259分の録音が可能だ。つまり、おおよそで1分=1Mバイトと考えればいい。LPモードならその倍なので、1Gバイトのメディアを利用すれば、2000分くらい入ってしまう。

 まずは、通常のCDからSDメモリーカードへ録音してみる。録音モードの切り替えは、本体、あるいはリモコンの「REC MODE」を押して行う。本体であれば、「LIST SELECT」ジョグレバーを上下に動かして目的のモードを選び、そのすぐ上の「LIST/ENTER」ボタンで決定。リモコンでは、カーソルボタンの上下と、中央の「LIST/ENTER」ボタンを利用すればいい。

 さらに、CDのプレイモードを「1 DISC」に切り替える。「ALL DISC」にしておくと、自動的にほかのトレイも見に行き、録音してしまうからだ。ここで、「REC」とその隣りの「SD」ボタンを同時に押す。単に押すと通常録音なので、そのまま2秒以上押し続ければ高速録音ができる。

 通常録音は等速再生しながらの録音なので実時間がかかるが、高速録音はCDからSDメモリーカードの場合で約4倍速となる。まずは、40分のCDを1枚、XPモードで高速録音してみた。結果は13分30秒。3倍速程度ということになる。

 次に、5枚のCDをまとめてLPモードで録音。この製品では、5CDチェンジャーを利用して、「5CDイッキ録り」が可能だ。本体のCDトレイの上に並ぶ、「1」〜「5」のボタンを押して対象を切り替え、「OPEN/EJECT」でトレイを出し入れして、5枚のCDを収納させる。CDを入れた後、オープン、次のトレイ番号、イジェクトと即座にボタンを押していけば、比較的スムーズに入れていける。

photo 本体前面のディスプレイ部には、タイトル名や再生時間のほか、動作状態なども表示される。左に5つ並んでいる丸いアイコンは、CDトレイを表している

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