RD-XS57のみが装備する機能の1つがHDMI出力だ。HDMIでは映像、音声を非圧縮でデジタル伝送するため、理論上伝送経路での劣化がない。この点がD端子に対する画質面のメリットになる。
RD-XS57のHDMIは、解像度としては最大1080i(1920×1080ピクセル、インタレース)や、720P(1280×720ピクセル)のプログレッシブ出力に対応する。D端子でいえばD3/D4相当だ。もっともHD録画機能もデジタルチューナーも持たないRD-XS57では、720Pや1080iの解像度はあまり意味がない。出力されるのはSD映像のみだからだ。
では、実際のところどうなのだろうか。ここではHDMI対応の液晶テレビ、ビクター「LT-26LC60」と組み合せて画質をチェックしてみた。
映像は、先日レビューした松下「DMR-EX300」で地上波デジタル放送を録画したもの。DVD-RAMへXPモードでダビングしている。元の解像度が高いので、SD映像でも高画質といえるはずだが、これ以外にもいくつかのDVDビデオも再生してみよう。
結論から言うと、動いている映像を視聴する限り、D2出力とHDMI(D3/D4相当出力)のどちらがいいかという判断はできなかった。もちろん発色などの傾向に違いはあるのだが、これが伝送経路の違いからくるものなのか、テレビ側の入力端子の違いによるものなのか、判断できなかったからだ。少なくとも解像感などに変化は感じなかった。
そこでRD-XS57でナビ画面を表示して静止画を比較してみた。ここでは良く見れば……というレベルではあるが、HDMI接続の方が解像度が高く、文字がより鮮明であることが確認できた。画質差とまでいえるレベルではないと思うが、ケーブル1本で映像、音声ともに伝送できる点を含めれば、HDMI接続を利用するメリットはありそうだ。
「RD-XS53」に初めて搭載され、「RD-X5」、「RD-Z1」に継承されたスカパー!連動機能も、RD-XS57のみが搭載する機能だ。RD-XS53がディスコンになって以降はフラッグシップモデルにのみになっていたため、手頃な製品を求めていた人には待望の製品となったことだろう。
なおRD-XS53/X5/Z1までは付属していたスカパー連動ケーブルが別売になった点には注意したい。大型量販店でも在庫していない場合もあるようなので、同時にケーブルも購入して即スカパー!連動機能を利用したい人は購入店を選ぶ必要もありそうだ。
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