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お風呂はカラオケ練習場?――ツインバードの「うたい放題」浴場がある暮らし――Nagaburo Style(2/2 ページ)

» 2005年08月17日 21時23分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 大きなハンドルはしっかりしていて、水に濡れた手でも滑らず、またS字フックを利用すれば、浴室内のタオル掛けなどにぶら下げることができる。本体が薄型でCDカバーが出っ張っていて床置きは不安定そうに思えるが、背面下部の乾電池が重心を下げており、見た目より安定していた。底面はゴム足付きのため、濡れた床面などに設置する場合も滑らない。

photo 電池は単三乾電池×4本で、背面下部にあるバックルを開けると電池ボックスがある。アルカリ乾電池使用で約9時間のCD連続再生が可能。ニッカド水素電池やニカド電池も使用できる
photo 背面向かって左側には、DC6ボルトのACアダプター(別売)用端子とヘッドホンジャック(別売)がある。もちろん、お風呂の中では使えないが、キッチンなどで使うには便利かも

お風呂で歌ってみた

 電源と再生ボタンが兼用になっていて、1回押せば再生を開始する。CDを入れた直後は、まず曲数と演奏時間を表示して、次いで液晶画面上の「アンチショック」表示でバッファしている様子がわかるのがユニークだ。

photo 再生を開始すると、アンチショック表示がだんだん増えてくる

 CD再生は、基本的な機能を網羅。一時停止、リピート再生、シャッフル再生が可能だ。「一曲送り」「一曲戻し」ボタンは、長押しすると「早送り」「早戻し」になる。リピート再生では、「くり返し選択」ボタンを押すたびにモードが切り替わる。1曲を演奏し続ける1曲リピート、全曲リポート、曲の頭から10秒間ずつを再生するイントロ演奏、シャッフルがあり、選択中のモードは液晶画面で分かる。操作に迷うことはまずない。

 さて、注目のボーカルカット機能は、一般CD用と音声多重音楽CD用の2つが用意されている。一般的なCDの場合、演奏はステレオ、音声(ボーカル)はモノラルで収録しているため、左右のチャンネルに等しく入っている成分を打ち消すことで、ボーカルカットを行える。一方の音声多重CDは、左チャンネルに演奏、右チャンネルにボーカルを記録したもの。こちらは単に右チャンネルをキャンセルするというわけだ。

 ボーカールカットモードもボタンを押すたびに切り替わるスタイルで、選択中の再生モードは画面下のLEDで表示する。緑なら音声多重CD、赤は一般CD用の再生モードだ。実際に何枚かのCDで試したところ、少し全体的に音量が下がる傾向はあるものの、バックコーラスを含む演奏を残してボーカルだけキレイに消えてくれた。

photo 一目瞭然のモード表示。間違えて“緑”表示のまま一般音楽CDを聞いていると、それはモノラルなので気をつけたい

 カラオケとして使用する場合、イントロ演奏と1曲リピートが便利だ。イントロ演奏で目的の曲を探し当てたら、1曲リピートに切り換えて歌いまくり。マイクがないのは残念だが、風呂場では適度に音が反響して気分を盛り上げてくれる。歌詞が分からなくても、ボーカルカットをオフにして早戻しすればいい。ボタン操作が容易だから練習の効率も上がるというものだ。

シンプルながらツボを抑えた機能

 「AV-9159PW」が再生できるのは、一般的な音楽CDと音声多重CDのみ。MP3やWMAを再生できるわけでもなく、イマドキのCDプレーヤーとしては機能面が物足りない印象を受けるかもしれない。ただ、CD再生とカラオケという基本機能には忠実で、デザインに操作の分かりやすさ、単純明快な使い勝手と合わせて好感が持てた。

 カラオケに行くための練習、あるいは日頃のストレス解消のため……使い方はその人次第。お風呂でも使えるCDプレーヤーを探しているのなら、カラオケという付加価値は意外とイケルのかもしれない。

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