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半世紀を経て蘇った“ペンシルロケット”(2/2 ページ)

» 2005年08月19日 22時15分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 会場内には、ほかにも各種ロケットや宇宙服の展示、子ども向けの遊具、物販コーナーなどがある。その中で、個人的に気になったのが、飲食コーナー「宇宙レストラン」だ。ここでは、あの「宇宙カレー」を食べることができる。

photo こちらは船外活動ユニット
photo スペースシャトル型のふわふわ。中に入ることができるのは3〜10歳の子どもだけ。ちょっと羨ましい
photo 物販コーナーの人気は宇宙食。たこ焼きやグラタンなんてのもあった
photo 「宇宙レストラン」。宇宙カレーは600円ナリ

 宇宙カレーは、「SMAP SMAP」(関西テレビ)の人気コーナー「ビストロSMAP」に毛利宇宙飛行士と野口宇宙飛行士が出演したとき、「宇宙に持っていきたい日本の味」というオーダーで作られたもの。このときのレシピをもとに宇宙食を作り、7月に打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー号」に持ち込んだ。

photo これが宇宙カレー。インドカレーをご飯にまぜたもので、パッと見はあまり良くないが、無重力状態では食べ物が浮いてしまわないよう、ごはんなど粘りけのある食べ物と混ぜて口に運ぶのだとか。だから理にかなっている

 8月9日に帰還した野口宇宙飛行士は、「大変おいしかった。とくにカレーは大好評だった」と話していた。

photo レトルトパックに収まり、宇宙食と化した「宇宙カレー」と「中華ちまき」

 食べてみると、まさに見た目の通り“インドカレーとご飯を混ぜた”ものだった。予想以上に本格的なインドカレーで美味しいのだが、後からくる辛さも予想以上。後で知ったが、お子さま用に“甘口”にした宇宙カレーも用意していたという。


 「ペンシルロケットフェスティバル」は、残念ながら8月19日の一日限り。水平発射再現実験を見逃してしまった人は、50年後をお楽しみに……。

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