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第30回 花とマクロとピントの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2005年09月01日 20時45分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 では何枚かスイレンを撮ってみよう。

4倍ズーム機のテレ端で撮影。こういうアングルだとピントがどこに合うかが問題だが、うまく中央に合ってくれた。実は右手にカメラを持ち、思い切り池の端から手を伸ばして撮った写真。液晶モニターを見ながら撮るおかげで、こういうムチャな撮り方ができるのはデジカメのいいところだ
これも同様に腕を伸ばして撮影。4倍ズーム機だが、望遠側での撮影最短距離が短い機種だからこそ撮れる写真。自分のカメラの性格を知っておくといい
こちらも腕を伸ばして、でも広角側で上から撮影。また少し違ったイメージになる
縦位置にして複数の花と背景を入れてみた。背景を入れると水の上で咲いているんだなあというのが分かる
スイレンといえばやはり水面に映る姿も欲しいところ。やや望遠側で水面に浮かんでいる姿を撮影

 さてマクロで近寄って撮るとき気をつけねばならないことが1つある。それは「太陽」。数センチまで近づいて撮ろうとすると、「自分自身やカメラの影が花に落ちてしまう」のだ。

バラの下半分に思い切り影が

 これだけは気をつけよう。ちょっと離れて望遠側で狙ったり角度を変えたりして、太陽と花の間に自分が入らないよう注意すべし。多少横や半逆光くらいで撮った方が、花びらの陰影がはっきりして立体的に写るという面もある。

ちょっと角度を変えてみた
別のバラを、日差しがしっかり当たる位置で撮った写真

 とまあこんな感じである。ほかにも花を撮るコツはいろいろあるが、あまり型どおりに撮ってもつまらないだろう。

 では最後におまけのカットを1枚。

温室にあったランだが、なんか宇宙人というか「寄生獣」というか、夜中に人知れず茎から離れて温室内を彷徨しそうな、あるいはこの2体で人知れず踊ってるんじゃないかと思わせるようなそんな風に見えたので、そのように撮ってみた。ランにはいろんなバリエーションがあって面白い
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