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“自宅の壁を水族館化”計画大画面を映画観賞以外にも使い倒す〜第1弾〜(2/4 ページ)

» 2005年09月10日 04時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]
photo VISUAL EDITIONとも銘打たれた「AQUAZONE 水中庭園」シリーズ。最初に購入した「イリュージョン」は、クラゲ、ホタルイカ、光るメダカなどの発光系の生き物と、音や光で演出される無機質な“水槽”を組み合わせたパッケージだ

 これはクラゲを集めたパッケージで、クラゲが触れると光と音で反応するオブジェの入った水槽とのセットになっている。なぜクラゲを選んだかというと、もともとの動きがプリミティブな分、ニセモノでも不自然さは最小限ですむのではなかろうかと思ったわけだ。実際、特殊な柔軟薄膜樹脂素材でつくられた人工クラゲを巧妙に調整された水流で漂わせるインテリア「浮遊体アート」も存在する。これは業務向けが中心のようだが、比較的手頃なミニ水槽も販売されている。また、バンプレストでも同種の製品「浮遊体ジェリーフィッシュ」を10月末に発売予定のようだ。

奥行きがないと、画面の面積はデカくても狭苦しさを感じる

 話が横へ逸れてしまったが、さっそく「イリュージョン」をPCへインストールし、100型スクリーンに投影してみる。すると、画面内に大きさ30〜50cmほどのクラゲ(ホタルイカも)が何匹か浮遊し始めた。最も心配だったのは、プロジェクターのワイド画面(たとえば、1280×720解像度)に対応できるかという点だが、「ディスプレイ・サウンド設定」で、ディスプレイモードを選択してやれば、問題なく目的の解像度で表示される。

 クラゲたちがゆったりと泳いでいる姿はなかなかリアルだ。しかも、たまにオブジェにぶつかり、色と音が発せられる景色はまさに幻想的。ほとんど操作らしきものは介在しないが、特定の個体を指定して、拡大&追尾を行ったりもできる。

 ただ、自分のイメージしていたものとは少し違う。なにかスケールがこじんまりしている。クラゲや水槽の構成もいろいろと変えて試してみたが同じ。ならばと、AZ-SHOP(魚やアイテムを個別に買える、AQUAZONEユーザー向けのオンラインショップ)へ行き、ウミガメやサメなどを追加購入してみた。「ウミガメ水槽」「マンボウ水槽」が各525円、「サメセット」1260円、「マンボウ・ウミガメセット」1680円で、合計3990円也。

photo 「AQUAZONE XP」「AQUAZONE 水中庭園」ともに、最初にいずれかのシステムパッケージ1本を買えば、あとは専用サイトから魚やアイテムをオンライン購入可能。ただし、「AQUAZONE XP」と「AQUAZONE 水中庭園」のパーツは別々で、相互に互換性はない。サメ、マンボウ、ウミガメと大型の生き物を追加購入してみたが、奥行きが感じられず、やはり大画面向きではなさそうだ

 動きは多彩になったが、依然としてスケール感不足は否めない。つまり、大画面なのに「数センチのサメが1メートルほどの水槽で泳いでいるようにしか見えない」のだ。問題はどこにあるのだろう。最大の理由は、奥行きが感じられないこと。つまり、それぞれの生き物はリアルに泳ぐのだが、前後にはほとんど動かない。そのせいで、水槽の奥行きがかなり狭く見えてしまう。それにサメなどが画面の端へ行くと、ぎこちない動きで狭苦しそうに反転する。

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