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3時間前までさかのぼって録画できる、ビクター「DR-MH300」を試すレビュー(1/5 ページ)

» 2005年09月12日 14時13分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 日本ビクターが8月に発売した「DR-MH300」は、春モデルのエントリー製品だった「DR-MH35」の後継にあたるHDD+DVDレコーダー。HDMI端子を装備したり、DVD-RのCPRM記録に対応するなど、トレンドに合わせた機能向上も果たしている。ボリューム層を意識したスタンダードモデルを試用した。

 DR-MH300のHDD容量は250Gバイト。日本ビクターが春にリリースしたモデルは「DR-MH55/35」の2つだったが、MH300は基本機能を下位モデルのDR-MH35から継承し、HDD容量は上位モデルのDR-MH55と同容量まで引き上げた形だ。DR-MH55/35も現状は併売されているが、ボリューム層向けに製品統合を進めているようだ。

photo DVDドライブをセンターに配置したスタンダードなデザイン。前面パネルのデザインは旧モデルから変更され、本体ボタンだけでEPGを呼び出し、録画予約操作ができるようになった。高さ70ミリ、奥行き300ミリはコンパクトな部類に入る

 HDD+DVDレコーダーとしての基本機能は標準的だ。DVD-R/DVD-RW/DVD-RAMの3メディアに対応するDVDマルチドライブを搭載し、電子番組表には「Gガイド」を採用した。DVDドライブは、旧モデルから更新されておらず、書き込み速度はDVD-Rが最大8倍速、DVD-RWが最大4倍速、DVD-RAMが最大5倍速と一世代古いスペックだ。ただし、DVD-Rは8倍速以上になると、最大書き込み速度に対してリニアにダビング時間が短縮されるわけではないため、DVD-Rが最大16倍速となっている競合製品に対して大きなデメリットにはならない。

photo DVD-RAMのカートリッジには非対応。採用しているドライブはおそらく日立LG製だろう。右側のパネルカバー内にはAV入力とDV入力を備えている

 ハードウェア面の新しい機能は、DVD-RメディアへのDVD-VR記録(CPRM対応)とHDMI端子の装備だ。同社はHDMIの採用に積極的で、液晶テレビなどでも着々と採用を進めている。SD映像しか扱えない製品にHDMI端子を装備することに疑問を感じる人もいるかもしれないが、1本のケーブルでテレビと接続できること、そして理論上は伝送経路の画質&音質劣化がない点がメリットに挙げられる。いずれもトレンドにあわせた進化といえそうだ。一方、アナログBSチューナーやゴーストリダクションチューナーは非搭載。現在のHDD+DVDレコーダーとしては、エントリーからスタンダードクラスに位置するスペックになる。

photo BSチューナーなどを装備しないこともあって、背面は比較的シンプル。AV入力は前面を合わせて3系統。AV出力はS端子コンポジット×1系統とD2端子、HDMI。せめて音声出力だけでも後1系統あればと思う

ユーザーフレンドリーな操作性は継承

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