ITmedia NEWS >

ソニー、「S-Master PRO」搭載のハイエンド2chアンプなど

» 2005年09月20日 20時37分 公開
[ITmedia]

 ソニーマーケティングは9月20日、同社のデジタルアンプ「32bit S-Master PRO」を搭載した「TA-DR1a」をはじめとしたデジタルアンプ2製品とスピーカーユニットを10月21日より順次販売すると発表した。

 発表されたのは「TA-DR1a」のほか、AVアンプ「TA-DB890」とスピーカーユニット「SA-FT7ED」で、価格はTA-DR1aが126万円、A-DB890が9万2400円、SA-FT7EDが29万4000円。

TA-DR1a

 TA-DR1aはTA-DA9100ESと同じく、フルデジタルアンプ「32bit S-Master PRO」を搭載した2chアンプのハイエンドモデル。スピーカーの駆動力を向上させるために新開発された「ハイスピード・パワーMOS-FET」が組みあわされている。

photo フルデジタルアンプ「32bit S-Master PRO」を搭載する「TA-DR1a」

 フルデジタル化することによって、アナログアンプでは避けられなかったひずみの発生を最小限に抑えた。フィードバック回路が必要ないためにスピーカーからの逆起電力が与える音質への悪影響を最小限に抑えることに成功している。

 i.LINKを備えており、CDのPCMデータはもちろんSACDのDSDデータもi.LINK経由で高品位に再生することが可能。H.A.T.S対応のプレーヤーとの接続も行えるほか、外部クロックによる駆動にも対応した(i.LINK接続とH.A.T.S接続はSCD-DR1のみ可能)。

 定格出力は300ワット×2で、インタフェースはi.LINK、同軸デジタル、光デジタル、バランスデジタル、アナログなど。本体サイズは456(幅)×125(高さ)×430(奥行き)ミリ、21.8キロ。

TA-DB890

 TA-DB890はサラウンドバックに2ch分のパワーアンプを割り当てた7chアンプ。メイン基板に入力回路基板などを垂直に構築する「マザーボード・コンストラクション」方式を採用しており、すべての入力を最短距離でパワーアンプと接続することですべてのソースに対して高品質な再生が可能になったという。

photo サラウンドバックにも2ch分のパワーアンプを割り当てた「TA-DB890」

 ドルビーデジタル、DTS、ドルビーデジタルEX、ドルビープロロジックIIx、dts-ES、dts-NEO:6、dts-96/24、MPEG-2 AACといったフォーマットのデコードが可能で、センターの音を左右に割り振るなど視聴環境にあわせたセッティング容易に行えるミックスダウン回路(アナログミックスダウン機能)も搭載している。コンポジット信号をS映像信号に変換するビデオアップコンバーターも備える。

 インタフェースには映像入力×5、映像出力×2、D4入力×2、D4出力、マルチチャンネル(5.1)入力などを備える。実用最大出力は各115ワット(JEITA、6Ω)。サイズは430(幅)×161(高さ)×397(奥行き)ミリ、約13.5キロ。

SA-FT7ED

 SA-FT7EDは厚さ30ミリという薄型スピーカーを組みあわせた5.1chスピーカーシステム。ネオジウムマグネットの同極を向かい合わせることで磁束を外側へ放出させ、そこにボイスコイルを設置する反発磁気回路方式を採用し、薄型と高音質を両立させた。

photo 厚さ30ミリという薄型スピーカーを組みあわせた5.1chスピーカーシステム「SA-FT7ED」

 低密度かつ軽量・高剛性なMRC(マイカ・リインフォースド・セルラー)振動板を採用、キレのよい音色を再現するほか、トゥイーターにはXシリーズと同じEDトゥイーターを使用しており、70kHzの高域も再生する。サブウーファーにもMRC振動板が採用されている。

 スピーカーユニットのフレームは熱伝導性の高いアルミ性で、同じくアルミ製のバックキャビネットと直接つながっているために効率の良い放熱が行える。また、グリルネットは0.3ミリのステンレス版に直径0.5ミリの穴が無数に設けられており。約100kHzまでの音を劣化させずに透過させることができる。

 サイズはフロント/サラウンドスピーカーが130(幅)×1100(高さ)×30(奥行き)ミリで(フロアスタンド装着時)、サブウーファーが175(幅)×610(高さ)×298(奥行き)ミリ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.