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「高音質配信」を進めるAny Music――ビクターも参入?A&Vフェスタ2005(1/2 ページ)

» 2005年09月21日 19時46分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 A&Vフェスタ2005では「新世代オーディオエリア」が設けられており、そこにはPCレスで音楽配信サービスが利用できるAny Musicもブースを出展している。2004年5月のサービス開始から1年半、iTunes Music Storeも開始され、加速し始めた音楽配信市場への今後の取り組みは?

液晶+MDデッキ搭載のAny Music対応端末が年末登場

 ブースで目を引くのは、ソニー製の新世代端末。音楽のダウンロード購入+CDのオンライン購入+FMラジオリスニングというAny Music対応端末の要件を満たしながらも、新たにカラー液晶とMDデッキを搭載し、使い勝手を高めた製品だ。

photo ソニー製の新世代Any Music端末。ソニーブースにも展示されており、写真はソニーブースに展示されている製品

 この端末は本体正面にカラー液晶ディスプレイを内蔵し、ダウンロード購入時のナビゲーションやジャケット画像などを表示する。これまでのAny Music対応端末はディスプレイが付属しておらず、ダウンロードやCD購入などを利用する際には家庭用テレビを接続する必要があった(小型の液晶ディスプレイがオプションで用意されていた端末もある)。

 新製品では液晶を内蔵することで、1台ですべてのサービスが過不足なく利用できるようになったほか、MDデッキも内蔵され、よりパーソナルユースに適した構成となった。同様の端末はビクターブースにも展示されており、「製品化も含めてすべて未定」とされているものの、販売されることとなれば、ソニー/シャープ/オンキヨー/パイオニアに続く第5のメーカーとなる。

photo ビクターブースに展示されているAny Music対応端末。ソニー製端末と同じくHDDとMDデッキを内蔵する
photo 液晶やMDデッキ、CDデッキの位置はソニー製品とほぼ同一だが、ボタン類の配置が異なる

 Any Musicの担当者によればソニー製端末が年末、その他各社も年末から2006年春にかけて新世代機を投入する予定だという。

目指すのはCDクオリティ以上の音楽配信

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