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4GバイトHDDのMPEG-2ムービーが5万円台で――東芝「gigashot V10」レビュー(4/4 ページ)

» 2005年10月07日 14時34分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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直販モニター価格とはいえ、5万円台とは思えないほど充実した製品構成

 この製品の最大の魅力は、製品構成を含めたコストパフォーマンスといえる。動画・静止画撮影とも必要十分な品質を確保したうえで、低価格を実現した。デジタルカメラでは、実質的にメディアを別途購入しなければならないが、「gigashot V10」では4GバイトHDDをあらかじめ内蔵しているため、特に追加購入の必要もない。前述のクレードルのほか、ノートPCなどと手軽に接続したい場合に備え、接続アダプターも付属。さらに、リモコンや、遮光用のレンズフードまでついてくる。

photo 主にLAN接続やデスクトップPCとのUSB接続を行うならクレードルが適しているが、外出先などではこちらの接続アダプターを使えばいい。LAN端子はないが、コンパクトにまとめられる
photo 製品にはレンズフードも同梱されている。日差しが強い環境などで、余分な光を遮断したい場合に利用すればいい

 丁寧なつくりのインタフェースはもちろん、ほかの機能面でも妥協は感じられない。この手の非DV/DVD系のビデオカメラでは、DVDレコーダーとのDV端子経由での接続や、ディスクのやりとりによる連携が不可能で、編集やDVD作成にはPCが必須となるが、RDシリーズを擁する東芝ならではの対応が施されている。つまり、「ネットdeダビング」の利用だ。クレードルに装備されたLAN端子を利用して、撮影したデータをRDシリーズへ渡せる。

 現時点では直販サイトでのモニター価格ではあるものの、5万円台という価格帯においては、これ以上は望めないほどの性能・機能を盛り込んだ製品といっていいだろう。

作例

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photo 静止画サンプル。いずれも5M(2560×1920)/ファインで撮影した。細かい部分を見ると、少し色の階調に欠け、立体感がやや薄いともいえるが、描写力は全体に良好だ。
photo ほぼ同じ画角で、ノーマル(上)とワイド(下)の双方で撮影してみたが、単純に上下を切っているようだ。当然ながらファイルサイズは、ワイドのほうがやや小さくなる
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photo 自然光で撮影した画像(上)と、内蔵フラッシュを利用した画像(下)。AF補助光を使えるので、暗い環境でも被写体にピントを合わせられる。ただし、AF補助光は必ずしもうまく働くとはかぎらないようだ
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photo 動画はコチラをクリック(8.92Mバイト)。動画品質はHQ/SP/LPの3モードから選択可。ワイド画面も含めると、全部で5モードとなる。これはノーマル画面のHQモードで撮影した映像。最高品質のHQでも平均6Mbps前後ということもあり、多少粗さが目立ってしまう
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