オシャレ＋超小型、そして光学ズーム――キヤノン「IXY DIGITAL L3」：レビュー（2/6 ページ）

[荻窪圭，ITmedia]

スリムなボディと船型のクレードル

こうして見ると、ちょっと大きめ携帯電話よりスリムでコンパクトなのが分かる。これは扱いやすくてよい。

上面には電源ボタンとシャッターだけとシンプル。シャッターは大きめで押しやすい

　ボディがスリムで小さいこともあり、液晶モニターは1.8インチ。でもデザインを考えれば当然の結果であろう。液晶モニターの横には円形の十字キー、モード切替のほか、ボタンが並ぶ。

　ズームレバーはなく、十字キーの上下でズーミングを行う。残念な点があるとすればここだ。デジタルズームのみだったLシリーズの操作系をそのまま継承しちゃったのだ。光学ズームを備えたからにはもうちょっと手を加え、ほかのIXY DIGITALに準拠してもらえたらよかったのにと思う。

背面。1.8インチ液晶パネルだが、グリッド線表示は新機能。操作系はIXY DIGITAL L2を継承したため、円形十字キーの上下がズーミングとなっている。ちょっと残念

　機能面では2005年秋型IXY DIGITAL。従来モデルに比べてずいぶん進化した。

　基本はフルオート系で、M撮影モード時にセットできるのもFUNC.メニューを使った露出補正やISO感度設定、ホワイトバランス設定くらいである。ここはIXY DIGITALシリーズ共通だ。

MENUキーを押すとこのメニューが表示される。グリッド線のオン／オフ機能が追加されたほか、カスタムセルフタイマーも可能

　だが、今回から撮影時に便利な機能としては構図決定に役立つグリッドライン表示機能がついたのはうれしい。また、従来のIXY DIGITALは手ブレ警告のみでシャッタースピードを表示してくれなかったのだが、スローシャッター時にシャッタースピードを表示してくれるようになった。これで手ブレに注意して撮るかISO感度を上げて対処するかを自分で判断できる。

　L3独特の機能としては縦位置撮影時に自動的にFUNC/SETボタンもシャッターとして使える機能が面白い。縦位置撮影時はどうしても手首が無理な姿勢になるので撮りづらい、という人も携帯電話で撮影する感覚で撮れるのだ。

　ただし、この状態ではもちろんFUNCメニューが使えなくなるので、あれこれ設定しながら撮りたい人は戸惑うかも。