バッテリーはIXY DIGITAL 60とまったく同じ3.7Vで740mAhの薄型バッテリ。持ちは約160枚と残念ながら少なめ。もうちょっとがんばって欲しいところだ。
注目点はIXY DIGITAL系でははじめてクレードルが付属すること。白い船型のクレードルでバッテリーの充電や画像の転送を行うことができるのだ。
画質はキヤノンならではの、やや原色系が派手で肌色に赤みを乗せてくる記憶色重視の鮮やか系の絵。晴れた日には実にきれいな色を見せてくれるし、ノイズが少ない割にディテールもしっかりしている。使っていて気になったのはISO400に増感したときの荒れと、日陰など逆光系の条件でAFが不安定だったこと、ワイド端のマクロに弱いことくらいだ。
こんなIXY DIGITAL L3だが、実売価格は同じ1/2.5インチ500万画素CCDを搭載したIXY DIGITAL 60と同じくらい。
撮影性能で見れば35ミリからの3倍ズームでF2.8〜4.9とレンズも明るいIXY DIGITAL 60の方に軍配があがるし、液晶パネルも2.5インチと大きい。だから純粋に価格性能比だけを考えたら、IXY DIGITAL 60の方がいいかも。
でも、L3にはL3の魅力があるから捨てがたい。やはりこの丸みがあってスリムなデザイン。今は2.5インチ液晶の大画面薄型モデルがもてはやされているが、携帯性を考えると、こういうスリム系モデルも魅力的だし、手が小さい人にはこの方が扱いやすいはず。
特にL3の丸みを帯びたボディは出し入れもしやすく手にも優しいので、撮りたい時にさっと取り出せるし、手に握っていてもごつごつしなくてとてもよいのだ。そういう意味では、IXY DIGITAL 60よりも持って歩きたくなる。このデザインと質感が気に入ったら買ってしまって損はなかろう。
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