撮影の際は、本体上部のモードセレクターをオートにして電源をオンにすれば、普段の撮影ではおおむね不満のない写りをする。ホワイトバランスもほぼ正確で、とっさの場合ではオートでも安心して撮影できそうだ。
電源ボタンを押してから実際に起動するまでに少し間があるので、一瞬とまどうこともあったが、慣れれば問題ないだろう。起動はそれほど高速ではないので、カメラを取り出しつつ電源を押す癖をつけるとよさそう。電源ボタンの位置はシャッターボタンとモードセレクターの間にあり、ボタン位置としては的確な印象で、見なくてもさっと電源ボタンを押せる。
基本的にはオートで撮影するカメラだ。COOLPIX 990などはマニュアル露出も可能な高機能モデルだったが、S4は一転、誰でも気軽に使えるコンパクトデジカメとなっており、シャッタースピードや絞りは操作できない。このあたりは少し残念だが、コンセプトの違いということで仕方のないところだろう。
撮像素子は1/2.5型原色CCDで、有効画素数は600万画素。最近は1/1.8型800万画素CCDを搭載したカメラが増えてきたが、多画素は、特にコンパクトデジカメでは解像度やノイズなどの問題で一長一短。S4は有効600万画素CCDなので、画素としては一世代前のデジタル一眼レフカメラクラスで、画素数としては必要十分だろう。
レンズは10倍ズームでワイド端からテレ端までのズーミングは、高速というほどではないがなめらかで、大きな不満はない。AFの測距点が表示されないので、ピントの合っている部分がどこか分からないのは少し不便だが、AF自体の合焦時間は迷うことも少なく、快適だった。
オートでの撮影でカバーできない場合は、シーンモードを使うといい。シーンモードは16種類が用意され、ポートレート/スポーツ/夜景ポートレート/風景などが選択できる。そのうち、上記4種類に関しては、さらに「アシスト機能」が選べる。
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