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台湾PQI、韓流ドラマが全話入った小型マルチプレーヤー「mPack P600」

» 2005年10月20日 17時41分 公開
[ITmedia]

 パワーグローバルインデックスは10月20日、台湾PQI(Power Quotient International)のHDD搭載ポータブルマルチメディアプレーヤー「mPack P600」をより11月中旬より販売すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万9800円。

photo mPack P600

 韓国ドラマ「天国の階段」か「オールイン」の全話をプリインストールしたモデルも用意され、こちらの実売想定価格はそれぞれ5万9800円。

photo 動画再生中の画面。少々白みがかって見えるが、実際にはコントラストもしっかりしており、かなり見やすい。

 PQIは「Intelligent Stick」や「DiskOnModule」などフラッシュメモリ関連製品を多く手がけるメーカーで、日欧米の3地域を中心にポータブルマルチメディアプレーヤー「mPack」シリーズを展開している。国内では既にシリーズハイエンドの「mPack P800」を販売しており、新製品はその下位モデルにあたる。

photo 2.5インチHDDを内蔵したmPack P800
photo mPackの姉妹品ともいえる「mTrix」。HDDは内蔵しないがコンパクトだ

 mPack P600は4インチのワイドカラー液晶と1.8インチ 20GバイトのHDDを搭載。脱着可能なリチウムイオン充電池を備えており、動画で約4時間、音楽で約8時間の再生が行える。サイズは120(幅)×94.5(高さ)×27(厚さ)ミリ、290グラム(バッテリー含む)。

photo 右手側に集中している操作インタフェース。左右に黒くフチのように見えるのはステレオスピーカー

 対応するファイルフォーマットは音楽がMP3/WMA/OGG/ACC/AC3/WAV、映像がAVI/XviD/MOD(SD-Video)/DivX/MPEG-1/2/4、静止画がJPEG/BMP/PNG/GIF。WMVには対応しておらず、付属ソフトでの変換が必要になるが、静止画についてはRAWデータの表示にも対応する。

 液晶の解像度は480×272ピクセルだが、800×576ピクセルまでの解像度のファイルについてはそのままインポートしての再生が行えるほか、背面にはビデオ出力のインタフェースも備えており、リビングの大画面テレビへ映像を出力することができる。テレビ接続時には480i/576i/720p/1080iの各解像度へアップコンバートなしでも出力できる。

photo 背面のインタフェース。左から電源、UBS、S/PDIF、ビデオ出力、オーディオ出力

 PQIでは新製品を含めた3.5インチ以上の液晶を備えた製品をPMP(Portable Multimedia Player)と定義、ハイエンドのMP3プレーヤーは、2007年前後からPMPへシフトしていくと予想している。動画再生可能なポータブルデバイスとしては第5世代iPodの存在もあるが「アップルの競争相手はアップルだけ。第5世代iPodの登場によって、むしろPMP市場の活性化が期待できる」(PQI Vice President Harry Cho氏)と歓迎の意向を示している。

photo PQIのVice President、Harry Cho氏

 iPodと異なり動画コンテンツのネット販売は行わない考えで、国内販売を手がけるパワーグローバルインデックスが販売店の店頭に「コピーマシン」を用意し、USB経由でのコンテンツ販売を行う。具体的なコンテンツ内容は未定だが、販売開始は2005年末が予定されている。「まずはドラマの提供を検討している。価格は1パッケージ8000円〜1万円をイメージしている」(パワーグローバルインデックス 代表取締役 河原井昇氏)

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