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ケータイのように気軽に手軽に――三洋「Xacti DSC-S6」レビュー(3/4 ページ)

» 2005年10月25日 01時50分 公開
[小山安博,ITmedia]

シーンセレクト+フィルターで手軽に撮影

 撮影は基本的にオートで行うカメラだが、シーンセレクト機能を搭載、状況に合わせた撮影が可能だ。

photo メニューボタンを押すと表示されるメニュー画面。独特の外観だが、十字キー上でシーンセレクト、下でカメラ設定、左でムービー切り替えとなる

 シーンセレクトとしてはスポーツ/ポートレート/風景/夜景/花火と比較的一般的な5種類を用意。面白いのは、プラス機能として用意されている「デジタルフィルター」で、人の肌などの質感を美しく表現する「コスメ」や「モノクロ」「セピア」が選択できる。またシャープ/コントラスト/彩度をそれぞれ変更することもできる。

photo シーンセレクトとデジタルフィルターの選択画面。左右でシーンを選び、下を押すとデジタルフィルターの選択ができる

 また、初心者向けにしては珍しく露出を自動的に変えて連続撮影する「ブラケット連写」も搭載。6Mサイズで0.6EVずつ5枚、それ以外では0.3EVずつ7枚まで連写できる。

 低価格コンパクトとして、手軽に撮影を楽しむ工夫として導入されているのが、レンズ脇の小さなミラーで、自分撮りをする際に利用すれば、構図を確認しながら気軽に撮影できる。

photo メニューは上下で項目移動、左右で各項目の内容選択となる。最上段で左右を押せば、メニューのページを切り替えられる

 ムービー撮影に強いXactiシリーズだが、このDSC-S6は、QVGA/15fpsの音声なし動画のみしか撮影できないのは少し残念。最近はケータイカメラも進化し、このレベルのムービーであれば撮影できてしまうので、もう一がんばり欲しかったところ。

 電源は単三形アルカリ/ニッケル水素電池×2で、撮影可能枚数はアルカリで約120枚、ニッケル水素で約360枚(いずれもCIPA規格)。手軽に購入できるアルカリ乾電池でも、何とか1日もつぐらいの電池寿命を実現している。

 記録媒体はSDメモリーカードだが、約15Mバイトの内蔵メモリーを搭載する。アルカリ乾電池対応も含め、いざというときも手軽に撮影を継続できる点はいい。

photo 電源は単三形乾電池×2なので気軽に手に入る

 再生は、本体背面の再生ボタンを押す。9コマまでのサムネイル表示も可能だ。拡大再生はズームレバーで行うが、長押しでスムーズに拡大するのではなく、1回押すごとに拡大していくタイプ。最大11.5倍まで拡大できるが、最大表示にしたい場合は、OKボタンを押すと一気に拡大される。

photo サムネイル表示は9コマまで。再生時の各コマの移動はスムーズで、特に不満のないレベル

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