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新iPodの動画対応機能を試すレビュー(1/3 ページ)

» 2005年10月27日 10時25分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ようやく販売が開始された新iPod。売れ行きは好調なようで、銀座のアップルストアでは発売日の昼過ぎには用意されていた台数がすべて売り切れてしまったそうだ。

photo 第5世代iPod

 新製品はポータブル“オーディオ”プレーヤーとして高い完成度をもっており、これからHDDタイプの製品を購入しようというユーザーには強くアピールすることと思われるが、ポータブル“ビデオ”プレーヤーという側面をもっていることも忘れてはならない。

 ミュージックプレーヤーとして実力を検証した前回のレビューに引き続き、今回は自分で録画した映像を外出先へ持ち出す、ポータブル“ビデオ”プレーヤーとして新型iPodがどれほどのポテンシャルをもっているかチェックしてみたい。

QuickTime ProでiPod用ビデオファイルを作成する

 発表時にジョブズ氏がプレゼンテーションしたように、新iPodが再生に対応している動画ファイルのコーデックはMPEG-4とH.264の2種類。サイトに掲載されているスペックシートによると、詳細は以下のようになっている。

MPEG-4
ビットレート最高2.5Mbps
解像度最高で480×480
フレームレート30fps
オーディオ最高160 KbpsのAAC-LC
オーディオサンプリングレート48 kHz
拡張子.m4v/.mp4/.mov
プロファイルシンプルプロファイル
H.264
ビットレート最高768Kbps
解像度最高で320×240
フレームレート30fps
オーディオ最高160 KbpsのAAC-LC
オーディオサンプリングレート48 kHz
拡張子.m4v/.mp4/.mov
プロファイルベースラインプロファイル

 少々乱暴な言い方になるが、これらの条件を整理すると「拡張子が.m4v/.mp4/.movのいずれかであり、動画の圧縮コーデックがMPEG-4もしくはH.264」の動画ファイルならばiPodで再生することができると言うことになる。ちなみに、iTunes Music Storeで販売されているミュージックビデオは拡張子が.m4v、コーデックはMPEG-4であることが確認できている(関連記事)

photo iTMSで購入したU2のミュージックビデオ「Vertigo」の詳細をQuickTime Playerで確認

 それでは、テレビの録画やカムコーダーで撮影した映像など、手元の動画ファイルをiPodで視聴するためにはどうすればよいのか。最も手っ取り早い方法はオンラインソフトとして販売されているQuickTime Proを利用することだ。「ファイル」メニューから「エクスポート」「ムービーからiPod(320×240)」を選択し、手持ちの動画ファイルをエクスポートさせるとiPodで視聴可能な.m4vのファイルが生成される。

photo QuickTime 7 Pro
photo 最新バージョンの7の「Pro」バージョンにはiPod用の書き出しメニューが用意されている
photo QuickTime 7 Proで生成したファイルの詳細をQuickTime Playerで確認

iPodへの転送も簡単、変換時間には注意

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