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» 2005年11月01日 21時29分 UPDATE

三洋電機、“買ってすぐ使える”充電池「eneloop」を発表 (1/2)

三洋電機が自己放電を抑えたニッケル水素充電池「eneloop」(エネループ)を発表した。通常の充電池は放置しておくと自然に放電してしまうが、eneloopは1年後でも85%が残るという。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 三洋電機は11月1日、自己放電を抑えたニッケル水素充電池「eneloop」(エネループ)を発表した。環境との共生をうたった同社の新ビジョン「Think GAIA」の第1弾商品という位置づけ。繰り返し利用できる充電池の利便性を向上させ、乾電池からの置き換えを進めたい考えだ。

photo 「eneloop」(エネループ)

 一般的に、電池は放置しておくと自然に放電してしまい、蓄えられたエネルギーが徐々に減っていく(=自己放電)。とくにニッケル水素充電池はこの傾向が強く、購入直後であっても充電する必要がある。「買ってもすぐには使えない。それがユーザーの利便性を損ねていた」(同社モバイルエナジーカンパニーの本間充社長)。

 eneloopでは、三洋独自の負極材料である「超格子合金」を改良し、正極側には新しい添加剤を追加。また電解液やセパレータの素材など、ニッケル水素充電池を構成するすべての素材を見直し、自己放電を抑制したという。

 「自己放電を抑えるための改良は、高容量化とは正反対のアプローチだった。しかし、われわれが培ってきた高容量化技術と組み合わせることで、従来の充電池と同等の容量を確保できた」。

 同社のシミュレーション結果によると、従来タイプのニッケル水素充電池「HR-3U」(2500mAh)では、充電から半年後で約75%のエネルギーが残っているが、さらに半年が経過すると「ほぼゼロ」になってしまう。これに対してeneloopでは、半年後で約90%、1年経過しても約85%が残るという。

photo

 「購入して“すぐに使える”、充電しておけば“いつでも使える”充電池。繰り返し使える充電池と、長期保存が可能な乾電池の良いところを併せ持つ、次世代の電池ができた」(野中CEO)。

 eneloopの充電回数は約1000回。メモリー効果の影響も軽微なため“つぎ足し充電”も可能だ。放電特性にも優れ、たとえば同社製デジタルカメラ「DSC-S4」でeneloopを使用した場合、アルカリマンガン乾電池(同社LR-6B)の4.4倍にあたる枚数を撮影できるとしている。

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