製品ラインアップは、単三形の2個入り/4個入り/8個入りの3つで、コンパクトな急速充電器をセットにした製品も用意する。また、2006年1月には単四形を発売し、併せて充電器のデザインも一新する予定だ。価格は、単三形×2個のパックで1155円、単四形×2個パックが945円。
また、「世界最高レベル」(同社)の高容量を実現したというニッケル水素充電池「Ni-MH 2700シリーズ」(単三形)および「Ni-MH 1000シリーズ」(単四形)も同時にリリースした。シリーズ名称が示す通り、単三形では2700mAhを実現。デジタルカメラで使用した場合、2500mAhの従来製品と比べて撮影枚数が40枚以上増えるという。
三洋電機のCEOを務める野中ともよ氏は、環境への配慮を軸とした同社の事業再編計画「Think GAIA」のコンセプトを説明したあと、全世界で毎年約400億本の電池が廃棄されている現状を指摘した。
「日本でも年間約23億本、重量にして約7万トンの電池が廃棄されている。輸送などにかかるエネルギーも含め、大量のCO2を排出していることは間違いない」。
これに対して、充電池は繰り返し利用できるうえ、米国、欧州などの地域ではリサイクルの体制も確立している。日本国内でも約3万の電気店が協力して回収ボックスを設置しており、回収した充電池からはニッケルなどが再利用されている。「充電池は、いわば“エネルギーを循環させ続ける電池”。資源の有効活用、省資源化に貢献できる」(野中氏)。
なお三洋電機では、eneloopの発売を機に「子どもたちが地球環境を考えるための“きっかけ作り”」(野中氏)を目的とした「小学校 ENERGY EVOLUTION PROJECT」をスタートする。同プロジェクトは、小学校へ充電池と充電器を寄贈して乾電池からの切り替えを促すというもの。同時に、同社の社員やOBが講師となって環境問題に関する授業を行う。11月14日に専用ホームページを開設し、同プロジェクトに参加する小学校を募集する予定だ。
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